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事業報告


1998年度事業報告

1998年度に、研究所として取り組んだ事業について、まず概括を報告し、その後各部室等ごと詳細に報告する。

(1)研究所全体として取り組んだもの

  1. 「部落解放・人権教育啓発プロジェクトチーム」の開催(4/22、6/13、7/20、12/12、2/2)と7回から12回までの報告書を作成した。
  2. 第47回総会(6/24)で定款の一部を改正し、名称を社団法人部落解放・人権研究所に変更した。
  3. 「部落解放・人権研究所創立30周年記念事業」として、記念集会(シンポジウム)と記念レセプションを大阪(9/4)と東京(9/8)で開催した。
    また、30周年を記念して記念誌『明日への挑戦』を編集・発刊した。

(2)総務部を主体に取り組んだもの

  1. 理事会の開催(第1回98/5/30、第2回8/31、第3回12/23)
  2. 第48回総会(97/6/24)、第49回総会(98/2/17)の開催
  3. 主任会議(月1回)の開催
  4. 職員会議(月1回)の開催
  5. 法人会員の登録315件(内、新規会員11件)
  6. 機関業務の処理

(3)啓発企画室を主体に取り組んだもの

  1. 啓発相談の実施
  2. 部落解放・人権大学講座の開催(第57期〜60期)
  3. 第11回人権啓発東京講座の開催
  4. 第29回部落解放・人権夏期講座の開催(98/8/26〜28高野山)
  5. 第23回部落解放・人権西日本夏期講座の開催(98/7/2〜3香川県丸亀市他)
  6. 第19回人権・同和問題企業啓発講座の開催
    (第1部98/10/6第2部11/4いずれも厚生年金会館大ホールにて)
  7. 第13回人権啓発研究集会の開催(99/2/4〜5日佐賀)
  8. 社会啓発連続講座の開催(98/4/17〜5/25までの11日間)
  9. ビデオ『あすにつぐもの竹細工に生きる』の制作
  10. 委託事業として大阪市の市民啓発指導者養成プログラムの開発ならびに市民啓発における体験的参加型学習の開発に取り組んだ。

(4)研究部を主体に取り組んだもの

  1. 正会員の登録902名
  2. 補助対象の調査研究事業の実施
    1. 部落実態変化調査研究事業(1995〜98年度)
      1. 部落実態変化研究会の開催と報告書の発刊
      2. 生活史聞き取り調査研究会の開催
    2. 子どもがエンパワーする人権教育研究事業(1997〜99年度)の実施
    3. 大阪における解放教育のあり方研究事業(1997〜99年度)の実施
    4. 社会啓発調査研究事業(1996〜99年度)の実施
    5. 第K期近現代身分制及び身分の国際比較研究事業(1998〜2000年度)の実施
  3. 部会活動をベースとした研究事業の実施
    1. 逵田良善文書復刻事業(伝承文化部会)
    2. 高校部会での人権教材の作成(99年度完成)
    3. 調査部会での結婚における部落問題意識の調査(2000年度終了)
  4. 部会活動の実施
  5. 第20回全国部落解放研究者集会の開催(1998/6/21)
  6. 第4回全国部落史研究交流会の開催(1998/8/5〜6佐賀)
  7. 第6回部会長・副部会長・事務局合同会議の開催(1998/10/18)
  8. インターネットのホームページの開設・更新
  9. 新聞の切り抜き、情報サービスの作成・配布
  10. 出版物の編集
    1. 『新聞で見る部落問題1999年版』の編集・発刊
    2. 紀要『部落解放研究』(121号〜126号)の編集・発刊

(5)図書資料室を中心に取り組んだこと

  1. 閲覧・貸し出し・相談業務の実施
  2. 新刊図書(2887冊)、雑誌(166種類)、ニュースレター(216種類)、資料の受け入れの実施
  3. 三輪嘉男先生より住環境整備、まちづくりにかかわる基礎資料の寄贈を頂いた。
  4. 書庫の本・雑誌の配列、資料の整理
  5. 世界人権宣言50周年、「人権教育のための国連10年」関係資料の収集展示
  6. 部落解放・人権大学講座参考図書資料コーナーの設置
  7. 基本的なデーターベース(図書、雑誌、ニュースレター、論文)と検索システムの作成
  8. 出版物の編集
    1. 『全国のあいつぐ差別事件1998年版』の編集・発刊
    2. 『部落解放・人権年鑑1998年度版』の編集・発刊
      (従来の『部落解放年鑑』を『部落解放・人権年鑑』へと発展させた。)
  9. 第19回図書資料委員会を開催した。(5/22)
  10. 関西学長懇談会を開催した。(5/18、10/14、3/11)

(6)国際関係の取り組み

  1. 『BurakuLiberationNews』を2ヶ月に1回発行した。内容の充実を図った。
  2. 反差別に関わる国際交流活動に参加・協力した。
  3. 外国からの部落問題研究者やマスコミの取材依頼、問い合わせ等に回答
  4. SOSトーチャー翻訳委員会の事務局としてSOSニュースを発行(Vol.333〜368ニュースの数は208件)
  5. 反差別国際運動、同日本委員会の諸活動に参加
  6. 財団法人アジア・太平洋人権情報センターとの連携
  7. 世界人権宣言中央実行委員会・同大阪連絡会議の諸活動に参加
    例:国際人権規約連続学習会の開催(第184回〜第195回)
  8. 世界人権宣言50周年記念・アジア・太平洋人権教育国際会議(1998/11/25〜27・大阪)へ積極的に参加

(7)編集関係の取り組み

  1. 定期的刊行物の発刊
    1. 『ヒューマンライツ』の編集発行(121号〜132号)
    2. 紀要『部落解放研究』(121号〜126号)
    3. 『全国のあいつぐ差別事件1998年版』
    4. 『部落解放・人権年鑑1998年版』
    5. 『新聞で見る部落問題1999年版』
  2. 単行本の編集発行
    1. 新刊
      『部落史研究2近代の都市のあり方と部落問題』(全国部落史研究交流会編)
      『人権の21世紀へ』(友永健三)
      『生と死の先端医療いのちが破壊される時代』(生命操作を考える市民の会編)
      『子どもの心がひらく人権教育アイデンティティを求めて』(松下一世)
      『続・部落史の再発見』(部落解放・人権研究所)
      『黒い翁民間仮面のフォークロア』(乾武俊)
    2. 増刷
      『部落史における東西』初版2刷
      『おとなのための子どもの権利条約』初版3刷
      『部落史の再発見』初版4刷
      『部落解放大学講座J』初版3刷
      『国際人権知る・調べる・考える』初版2刷
      『人ある限り人権を。第2版』初版2刷
      『日本における差別と人権第三版』初版4刷
      『いま、部落史がおもしろい』初版6刷、7刷
      『部落史がわかる』初版2刷、3刷
      『エンパワメントと人権』初版2刷、3刷、4刷、5刷
      『就職差別NO!』初版3刷
  3. ブックレットの編集発行
    1. 新刊
      1. ブックレット54『参加型学習がひらく未来「人権教育10年」と同和教育』(森実)
    2. 増刷
      1. ブックレット51『沖縄を知る日本を知る』初版2刷
      2. ブックレット8『「同対審」答申の意義と今日』改訂版4刷
  4. 他部室が担当し発刊したもの
    1. 新刊
      1. 『変容する部落多様化のなかの差別』(部落解放・人権研究所編)
    2. 委託
      1. 企同連ブックレット
        同和問題研修の手びき・第15集『人権社会のシステムを〜身元調査の実態から』(北口末広)
    3. 増刷
      1. 『これからの人権教育』初版3刷
  5. その他の出版物
    1. 『明日への挑戦—部落解放研究所から部落解放・人権研究所へ30年の歩み』(部落解放・人権研究所編)

(8)販売関係の取り組み

  1. 書籍の販売(若干売上げが減少した)
  2. 雑誌『ヒューマンライツ』の販売拡大
  3. ビデオの販売

(9)大阪の部落史編纂事業の取り組み

  1. 史料編現代1、2の編集
  2. 史料の収集
    1. 近世〜府内市町村史編纂室や関係団体の所蔵史料を中心に
      1)大阪城天守閣、2)大阪市立博物館、3)関西学院大学、4)関西大学、5)貝塚市郷土資料室
    2. 近代〜1)毎日新聞、2)府立・市立図書館、3)大阪商工会議所、4)大阪府公文書館
  3. 会議の開催
    1. 企画委員会(1998/4/1、9/15)
    2. 研究会(古代2回、中世5回、近世7回、近代5回、現代1回)
    3. 事務局会議(月1回)
    4. 実務者会議/近現代史料収集会議(各月1回)
  4. 通信の発行(4回)

(10)国際人権大学構想の具体化に向けた取り組み

  大阪府・大阪市合同で「人権問題に関する人材養成機関等検討委員会」(座長川島慶雄・帝塚山大学法政策学部長)が設置され、第1回会合が1999年3月27日開催された。この委員会は、専門的指導者養成方策(例えば国際人権大学院大学の設置)の具体的内容を明らかにするために設置されたものである。1999年度中に報告書をとりまとめを行うこととなっている。


(11)『部落問題事典』の改訂に向けた取り組み

  1. 企画委員会の開催(第11回1998/4/4、第12回1/15、第13回98/3/11)
  2. 全体の進捗状況(1999年4月9日現在)
    • 全体の項目数2663
    • 原稿到着項目数2477
    • 校正済み項目数2075

(12)マイノリティ研究会の開催

  1. 研究会の開催(第44回〜第47回)
  2. ニュースの発行

(13)原田伴彦記念基金の取り組み

  1. 第6回原田伴彦賞の募集と選考応募点数9点
    佳作1点、奨励2点
  2. マイノリティ研究会へ一部助成
  3. 国連人権小委員会等へ若手の研究者を派遣
    武庫川女子大学院生八尾勝さん
  4. 運営委員会の開催(1998/6/10)
  5. カンパ活動の実施(2個人、1団体405,000円)

(14)その他

  1. (財)大阪府同和事業促進協議会理事に村越末男理事長を派遣した。
  2. (財)大阪人権博物館理事に秋定嘉和理事を派遣した。
  3. 大阪人権啓発推進協議会理事に福田雅子理事を派遣した。
  4. (財)人権教育啓発推進センター企画委員会に友永健三所長を派遣した。
  5. (財)アジア・太平洋情報センター評議員に友永健三所長を派遣した。
  6. 大阪府ならびに大阪市の人権教育10年懇話会に友永健三所長を派遣した。
  7. ドーンセンターの企画委員に中田理恵子職員を派遣した。
  8. 部落解放研究第32回全国集会(1998/9/26〜28日・金沢)の成功に向けて協力した。
  9. その他