1980年代はじめに(社)部落解放研究所(当時)が英文ニュースを創刊し、部落問題の現状や国内専門家による各種研究成果を海外の研究者や人権問題関係者向けに幅広く紹介するなど、国際的な情報発信に力を入れるようになりました。
それ以降、部落問題を新しい切り口で研究しようとする海外の研究者が増えてきました。一方、国内においても、国際比較の視点で部落問題を分析する研究が近年蓄積されつつあります。
こうしたことから、国内外の研究者、とくに若手研究者が「部落問題の今」をめぐってさまざまな角度から研究成果を共有できる機会を設け、国際的な部落問題研究ネットワークの構築に向けた基礎作りを行いたいと考えています。