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本書は、グァテマラでの軍によるマヤ先住民に対する人種差別的弾圧に抵抗し闘い、1996年末に政府に和平合意を結ばせた活動家たちの言葉を聞き取りし、まとめたものである。第1章はどのように、なぜ各々が困難で危険な革命運動に参加するようになったか、第2章は1980年代初期の内戦の、比較的初期の段階の状況や困難だったことや戦闘について、第3章は闘いのなかの現在の生活や闘いによって実現された変化や未来への希望について書かれている。
軍による暴虐で400以上の先住民村落が焼き討ちにあい、20万人以上の人が軍や暗殺部隊によって拷問を受け殺された。遠い昔の話でもなく、今でもなお、暗殺や暴虐は続いているという。闘いで人が死んでいくけれども、その一人一人は誰よりも尊いものとして、皆の心の中に生き続けている。年齢も、性別も人種も超えて人を尊敬する心で満ちている。この本は、そういうマヤ民族の人たちの心にふれた事で、なにか力が湧いてくる。今の私には何が出来るのか、と考えた1冊だ。