2005年度より始まった「キャリア教育と人権」研究会の、2006年度の報告書(A4判118頁、実費頒価)が発刊された。目次は以下の通りである。
I 総論編
研究会事務局「人権教育に根ざしたキャリア教育の推進」
II 実践報告編
田中 宏和「18歳時点での多様な進路選択のできる子どもたちを育てよう-保・小・中・高の連携を軸にしたキャリア教育の実践-」
河崎 肇「能勢地域小中高連携におけるキャリア教育」
畠山 久子「わたしひろがれ!-『人間関係学科』ライフスキルの向上をめざして-」
安野 勝美「大阪府における外国人生徒の進路の現状と課題」
廣田 雅美「大阪キャリア教育支援ステーションの取組みについて」
藤田 柔美「大阪府立伯太高校におけるキャリアコーディネータの実践」
加藤 典夫「大阪府における障害のある児童生徒の進路について」
日野 晴之「西成高校における障害のある生徒の進路実現のための支援」
中野 直毅、熊谷 正敏「金川のキャリア教育とモデル像」
III 資料編
西 美江「キャリア教育関係・ブックレビュー」
今回の報告書の特徴として、I総論として、文部科学省のキャリア教育の定義をより骨太にするために「学力保障」「社会性の重視」「社会的不利な立場にある子どもへの支援」「進路保障」の視点を明確にしたキャリア教育、II実践報告編として、報告書「I」では触れられなかった小中高連携の試み、外国人生徒や障害のある児童生徒への支援、福岡県での実践、WHOが進めている「ライフスキル」の活用、III資料編として、キャリア教育関係・ブックレビューなどがある。
積極的なご活用をお願いしたい。