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部会・研究会活動 <高校教育部会>
 
高校部会・学習会報告
2000年3月17日

『メディアリテラシー』ワークショップ

(報告)森田英嗣(大阪教育大学)

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 ―ワークショップの内容―

<アクティビティ1>アイス・ブレーキング

「わたしの家に初めてテレビが来たとき」

* まず、自分の家に始めてテレビがやってきたときの年齢を書く。
* 各人からその当時の様子とその時感じたことを発表する。(20人×1分=20分)
* グルーピング(1グループ4〜5名)

<アクティビティ2>「わたしとテレビの関係年表」

* ワークシートを使って、自分とテレビの関係年表を作成する。
ポイントどんな番組を見ていたか?
どんな影響を受けたか?(プラスとマイナス)
* グループ内でシェア(15分)
* 各グループでの様子を報告(12分)

<アクティビティ3>「総合学習におけるメディアリテラシー教育プランを作ってみよう」ブレーンストーミング

* テレビのプラスとマイナスを書き出す。(2分)
* グループ内でシェア、分類(10分)
* 各グループから出された意見を簡単に報告
* どんな力をつけたいか?(プログラムの目的)を書き出す。(2分)
* グループ内でシェア、分類(10分)
* 各グループから出された意見を簡単に報告
* 各グループで出された意見や課題も含めて模造紙にメディアリテラシー教育のプランをブレーンストーミング用紙を張り出しながら、図式化する。(15分)
* グループ毎に発表

〈まとめと振り返り〉

 4つのグループから、考案された教材が発表された。そのうちの2つは、メディア・リテラシー教育を進めていく上で教員やファシリテーターに必要とされる資質ならびに配慮事項に注目したものだった。あとの2つには、つぎのような共通点があった。ひとつは、実際に子どもたちが映像作品を製作することを通して学ぶことが有効という点。もうひとつは、メディアの魅力や良さを子どもたちが学ぶことによってメディアのあり方や意義についてよりよく理解できるという点だった。

 前者については、たとえば次のようなとりくみが考えられる。(1)ひとつのテーマにもとづいて、複数のグループで映像作品を製作することによって、それぞれの重点や視点の
違いを知る。(2)複数のグループがそれぞれのテーマを設定して映像作品を製作する過程を通して、取材やまとめ方のあり方、広告や宣伝のあり方などについて学ぶ。
森田英嗣さんからは、メディアの魅力や良さを知るには、メディアが持っている技術的な特徴、例えばクローズアップや俯瞰といったものを学ぶことに加えて、すぐれた映像作品を視聴することも必要だ、との助言をいただいた。(N.T)