.

調査研究

各種部会・研究会の活動内容や部落問題・人権問題に関する最新の調査データ、研究論文などを紹介します。

Home調査・研究部会・研究会活動高校 > 学習会報告
部会・研究会活動 <高校教育部会>
 
大阪高校生部落解放研究集会報告集より
2001年11月11日
ヒューマンライツ2001 ホンネで語ろう!!私たちの人権

第16回大阪部落解放研究集会<報告集>

大阪府立学校人権教育研究会のご理解・ご協力を得て、以下に「ヒューマンライツ2001(ホンネで語ろう!私たちの人権)、第16回大阪部落解放研究集会」の報告集より「部落問題」の分科会の様子を抜粋して掲載いたします。

 なお、分科会の報告記録は、高校生の率直な討論の様子を伝えるために、あえてそのまま掲載しています。そのため、部落についての歴史認識等について十分に意を尽くした表現になり得ていない個所が一部にあるかもしれませんが、ご理解いただきますようお願いします。

「ヒューマンライツ2001」について

 この集会は2001年度で16回目を迎えます。最初は1986年に大阪高校部落解放研究集会として出発しました。この集会は、大阪府内の公立・私立・市立の高等学校や各種学校などにおいて、部落問題をはじめとして、あらゆる差別をなくし、人権が確立される社会の実現をめざして部落研、解放研、朝文研など人権にかかわる部活動やサークルで活動している生徒たちが、日ごろの活動を交流し、人権の問題について真剣に論議し、仲間の輪を広げていく場です。

 最初の頃の集会の分科会の中心は部落問題でしたが、反差別の連帯の分科会として在日問題や障害者の問題、そして人権課題の広がりの中で最近では、少年犯罪や児童虐待、多文化共生、性、ジェンダーなどの分科会が持たれています。

 集会名称も最初の大阪高校部落解放研究集会から、生徒たち自身で考え、1997年度から「ヒューマンライツ高校生の集い」、2000年度からは「高校生以外の中学生や社会人などにも参加してもらおう」との趣旨で「ヒューマンライツフォーラム2000」、2001年度は「ヒューマンライツ2001」に変更しました。

 集会の運営は5月の第1回の実行委員会から2月の反省会まで、生徒実行委員長を中心に全て生徒実行委員会で運営されています。途中で交流を深め内容を充実させるための実行委員会の合宿も持ちます。この実行委員会の中で、全体会での集会アピール、全体発表、分科会の紹介、分科会の構成、運営、論議の柱、資料の収集など、全て生徒たち自身の手で考えて作り出していきます。生徒たちは当日までの実行委員会の活動の中で、着実に大きな力をつけていきます。

 集会当日は、全体会、分科会とともに様々な工夫が凝らされた内容、レベルの高い真剣な論議が成されます。参加した生徒たちは全て「参加してよかった」「もっと長く話をしたかった」「来年度も参加したい」など、この集会で元気をもらって、各学校・地域での活動へつなげていきます。

 こうした高校生を中心とした、人権の問題を主体的に考え、行動していく集会が今後も、ますます活発になっていくことが、人権が確立された社会への着実な一歩となることに疑いの余地がありません。今後ともご支援のほどよろしくお願いします。 (大阪府立学校人権教育研究会)

「ヒューマンライツ2001」 〜 ホンネで語ろう!!私たちの人権 〜

第16回大阪部落解放研究集会<報告集>

2001年11月11日(日)場所:ヒューマインド

(大阪府同和地区総合福祉センター)

(分科会の紹介)

・ 第1分科会(いじめ・少年犯罪)

・ 第2分科会(幼児虐待・子どもの権利条約)

・ 第3分科会(性・ジェンダーフリー)

・ 第4分科会(部落問題)

・ 第5分科会(障害者問題)

・ 第6分科会(多文化共生)

(私たちの意見)―資料より抜粋―

・ 第4分科会(部落問題)

この分科会は、去年にもましてたくさんの人に参加してもらおうと力を入れました。そのために、内容は「身近なことをテーマにしよう」と部落問題における「結婚差別」を取り上げました。事前に、部落問題に関するアンケートもします。参加者一人一人の考えや思ったこと、疑問など、みんなで部落問題について語り合いましょう。

<アンケート>

1. 小・中・高で部落問題を勉強したことがありますか?

2. あると答えた人は、どんな内容を勉強しましたか?

3. どんな印象を受けましたか?

4. あなたは部落差別を受けたことや、されているのを見たり、聞いたり、また差別をしたことがありますか?

5. 部落問題で、あなたが今、悩んでいることやみんなに聞いてもらいたいことを書いてください。

〜 部落問題における「結婚差別」 〜

  同和地区に住んでいる男性は、一度も差別されたこともなく、彼自身初めて部落問題に直面しました。彼女は彼が被差別部落出身だとわかっていたし、部落問題に対しても理解が ありました。彼女の家族も彼との交際を認めていました。しかし、彼が同和地区に住んでいると分かってからは、猛反対しました。もし、結婚するなら家族の縁を切るとまで言われていましたが、彼女はそれでも結婚をすると言っていました。

  しかし、父親に育てられた彼女は、父親のことを考えると縁を切れませんでした。彼 女は、同和地区を離れて結婚をすればいいのかと家族に言っているそうですが、彼自身 なぜ同和地区だといけないのだろうと思っています。

------------------------------------------------------------------------------

 このような実例を元にして、

・ なぜ父親は、同和地区に住む彼を認めないのか?

・ 彼が同和地区を離れると、父親は認めるのか?

・ あなたが、彼や彼女であったとしたらどう行動しますか?

 等、いろいろな問題をみんなでディスカッションしていきましょう!


(分科会報告)

第4分科会(部落問題)報告

司会:最初に、部落差別の始まりを説明してもらいます。

● 神社を中心とした、それぞれの村は、初めはお互い仲良く暮らしていたのですが、武士の世になり、武士は都合良く年貢を納めさせるためには、村どうしが団結すると困るので、刀狩りをしました。さらに、団結力を弱めるために軽視されやすい仕事をしている村を一つ選び、かわた、えた、非人などの名をつけ、徐々に差別を浸透させました。

1.神社への出入り禁止、
2.夜間外出禁止、
3.その村だけは同じ着物を着させる、
4.竹垣で囲む、

・・・何故この村だけ他とちがうんやろという意識を植え付けるのです。さらに、その意識を親から子ヘ受け継いでいかせる。そして、その村への差別意識を植え付けていったのが部落差別の起源の一つと言われています。

司会:しおりの15ページ(インターネットで検索した結婚差別の事例)、何故父は反対するのでしょう。

●同和地区って何?

司会:差別を受けている地区のことです。

●父の中には部落に対して悪いイメージしかない。周りの目、世間の目を気にしすぎ。

●間違えたイメージのままかためてんや。

●あんまり詳しいイメージ持ってへんちゃうん?

●こう思うから反対、とかないと思う。

●中学は同和教育やってなかったから、あたしも高校ホームルーム合宿で知った。

司会:地区を離れたら認めるんでしょうか。

●離れたら認めるって人いてるやんか。この父の部落の定義が分かれへんし。

司会:自分が彼や彼女の立場やったらどうしますか?

●説得するな。言いに行く。第三者使って、遠回しに説得する。

●説得っちゅうか考えを聞きたい。部落に対してどう思ってるか聞きたい。

●個人の問題やけどな、それだけの問題じゃないやん。

●縁切るって言われてんでこの子。

●お父さんの周りをかためて、おまえには負けたよと言わせる。

●しつこいからもうええわ、じゃなくって、二人の気持ちを聞いてもらって、納得してもらって結婚したい。長期戦に持ち込む。自分が彼氏やったらどうする?

●行ってとりあえず殴られてくる。一緒にお風呂へ行く。

●結婚反対されてんのにお風呂なんか一緒にいかへんて。

●お父さんがどんなイメージを抱いているかによるで。

OB:ごっついええこと言うてるなと思う。みんなで考えていこうで止まってなくて、具体的にどうして行こうってなってるのはすごい。その人が、どうイメージを変えるかが問題やんか?ここに部落の子何人いてる?(4人)ぼくも部落やし、両親も差別されたし。でも、今話してるの聞いたら、いけるやろなという気がする。

●真剣に話したら絶対解ってくれるって。正しい知識つっこんでさあ。

●正しい知識言うために、私は自分のことも言ってるし、自分の家につれてくる。EVホールに解放新聞とかぺたぺた貼ってるけど、「他と変わらんやん」って言われる。でもお父さん連れてくるのん大変やと思う。でも連れてくるのが一番てっとりばやいと思う。

●一回家出て、荒療治する。

●ほしたら、部落のもんは娘盗っていくってイメージついたらどうするよ。

●この彼も彼女も説得するだけの知識もなかったのかも知れへん。

●あたって砕けろやん。もし〜だったらとか考えてたらあかんて。挫折した人間は強いよ。

●でも落ちる底がなかったら死ぬかもしれへん。

●悪い方へ考えたらあかんて。言い方向に持っていくために考えてるねんから。

●あたしらからしたら部落じゃない子はどう思てるんやろて思てるから、思たこと言うてもろたら、すごい嬉しい。

●彼から彼女に、部落ってこんなんやねんでってまず話してもらう。

●でもそんな説明できる?

●できへん。だからあたしは家に連れてくる。

OB:「部落って轢かれるんやろ」っていう友だちもいてるし。

●「OOって、屠殺するから包丁飛んでくるんやろ」って言う人もおる。

●親からイメージ引き継いでたら、汚いイメージで思ってる人いてる。連れてきたら、包丁飛んでくんか、轢かれたんか、そんなことないってわかる。自分は子どもの時から誇り持つように言われてきたし、友だちに言うたら「え、何でそんなこと言うん?」って言う子もいてる。

司会:言わんかったらなくなるて言う人もいてるし、自分も言わんかったらなくなるって思ってたけど、実際差別あるし、現実を知って分かり合っていくのが大事。

●言わんかったら見えてないだけ。みんなが理解してるんやったらええけど。

●消えるてんじやなくって、陰で残ってるって気がする。でも、太鼓とか見てたら、やっぱすごいと思うし。

●「ぶらく最高!!」みたいな。「行きたいわー」みたいな。

●「部落の技」とか。技とか職人さんとか。

司会:死牛馬処理とか皆がやれへん事を、自分らがやっていこうってしてたのに、それを差別するのは変やなって。

●今まで、差別されててんから、これからは反対やで。俺は部落ちゃうけど、太鼓やってたら部落のもんやと思われるけど、差別って、おもんないやん。それをぶちこわしていこうと思って叩いてる。

●あたしら同じ生活してるやん。そやのに部落っていうんで差別されんやろ?意味わからん。

●同和地区にいてても、部落民ちゃうから部落ちゃうって言う子もいてる。

●あたしは、親部落に住んでないけど、部落民やから部落やと思う。「気づいたら子ども会」やってん。部落ってなんやろ?

OB:おれはこれが当たり前って感じなんよ。

●あたしもそう。子ども会とか自然に行ってたし。

司会:さっき、太鼓やってたら部落って思われるっていう声もあったやんか。部落ってなんやろ?

●部落の人だけ知識深めて取り組んだってしゃあないやんか。それを伝えて仲間を作っていかなあかんやんか?

●この彼自身勉強してなかったんちゃうん?差別されるっていう事を前提に勉強してなかったらがんばれへんやん?

●お父さんに疑問を持たしたらいいねん。何でって?何でおれ差別意識持ってんやろって?

●そこまで行くにはどうしたらええかって事やねん。

●絶対第三者要るって。

●とりあえず話聞いてくれたらな・・・。

●彼自身も勉強せなあかんと思うねん、これは。

●家の本全部そういう系の本にしたらええねん。

教員:お父さんが反対している要因をもっとつきつめていったら、いろいろ考えられるやろ?わかれへんのは当たり前やけど、考えてみたらええねん。もうちょっと、お父さんを掘り下げてみたら?

●実はお父さんにもトラウマがあったとか?やられたからやり返せとか・・・最低やんこのお父さん。平行線やん。どっちか折れなしゃあないやん。相手の弱いとこつくねん。お父さんの反対する要因全部消すねん。

●お父さんにどうやって話し聞かせるかやな。

司会:身近にあったことやけど、部落のこと、あたしは高校で初めて知った。あたしが部落研に入ったって友だちに言ったら。「部落って団結力あって怖いんやろ」って言われて、エーッて思った。でも、その団結力でたくさんの差別乗り越えてきたんやと思うねん。

●ほんまに難しいなあ、頭いたい。何で差別するかわかれへんから理解に苦しむ。

司会:うちが思うには、お父さんは差別されてるってしかわからへんし、結婚したら娘が差別されるかもって思う心配もあるやろし。

●そう、まさにそれ!

司会:家汚いとか牛殺してるとか・・・自分の娘も差別されるっていうのがあるんちゃうかな。

●牛とか絶対食べるやん。捌いてくれる人がいてるから食べられるんやん?牛も命あんのに、それを殺して食べられるようにしてくれてるんやから、ほんまはありがとうって思わなあかんと思う。食べてんやから。靴だって履くし。捌いてるからって差別するのはおかしい。

●お父さん牛肉食べてるよなあって・・・。食べるところへ連れて行ってせまる。

司会:自分の娘が差別されるかもって心配はどうする?

●それは絶対ある。部落って関係なくても、収入とか、親としてはそれは当たり前やと思う。大人に聞こう。

教員:本当に好きどうしかどうかって事は本人しかわからへんから・・・親としたら、まず二人の環境を考える。周りの条件を考えてしまう。自分の直接体験していること以外に、風評とかいろいろ考えてしまうね、不安材料を。100%安全な家庭なんかないし・・・ 僕は自分の目で子どもの連れてきた人を見て判断したいと思う。ずっと聞いてて思ってんけど、部落出身者やからできること、今日も分科会いろいろあるけど、そういう人権の話を出来るように引っ張って来たのは部落やし、そういう人たちの子どもやという誇りは持ってなあかんし、それを言えるようであってほしい。部落も他の人と同じじゃなくて、そういうところで部落を誇れるというか。

●彼はまず勉強することやな。

●勉強してても知識だけじゃ力になれへんから、どれほどそれを説明できるか、差別を見抜く感性、そこで彼は欠けてると思う。父に行く前に二人で相談して、計画をたててやっていくしかないと思う。

●勉強せなあかんのが第一。本人が解ってなかったらどうしようもない。私にしたら、何で部落民やのに部落の事知らんねんって感じ。ほんまに結婚したいんやったら勉強せなあかん。怖いことも危ないこともないって伝えられなあかんと思う。

●勉強も大事やけど、何か一つめっちゃ頑張って、身につけたらええと思う。言葉だけじやなくて行動で示す。

●そやけどお父さんは認めてるやろ、ええ子やって。

●この問題はお父さんの問題なん?お父さんだけが悪いんかな。お父さんは一番悪いけど、そう教え込まれてきたから、そう考えてしまったとも言えるやん。そしたらお父さんも被害者やん。

●彼氏ががんばって、それでも反対するとしたら、そんな頑張ってる人に対して部落やからって反対するなんか、許されへん。

●解ってくれへんかったら、もうええって切ることは出来るけど、それって逃げることなんちゃうん?

●彼はこの差別うけてどう思てるやろ?

●え?何で?と思うと思う。

●来たか、みたいなんちゃう?自分がそうなるとは思ってなかったやろし。

●実際自分が差別受けたら、どうしようってなると思う。

●やっぱり部落民の誇りもたなあかんよ。

●自分の信念つくらなあかんよな、彼氏は。

●お父さんいややからいややねんて。それをどうするかが難しいねんて。自分が差別してるなんかわかってへんて。

●もし自分のお父さんこんなんやったらどうするよ。

●そらもう説得しかないやん。

●彼女ももっとつっこんだらええやん。なんで部落あかんのって。

●私やったら、何であかんのってつっこみ続けんな。それか、うまいこといってる人の話とか聞いて。あんたんとこの両親みたいに。

●うちのお父ちゃん、結婚前お母ちゃんとこにほとんど居候しとってん。部落が何、っていうイメージの前に、本人先に見てしまったし。

●うちはずっと反対されとってんけど、うちができて6年ぐらいまだ反対されとった。母が部落外。何回も説得行ってるやろうけど、いろんな人に相談して。

●100%理解してもらった上で、ちゅうのは無理やろ。

●ちょっとでも興味もってもらえたらいいよな。

●何で部落あかんのって、彼女が言い続けなあかんって思ってきた。

●ほんま好きなん?この二人?

●いやいやいや、そんなん言うたら、結婚すんなよで終わりやん。

●彼自身が今まで差別受けてないからその勉強さぼってたんかもしれへん。

●皆行動しろってことやん

●差別されたことないって信じられへん。気いついてへんだけちゃうん。

●あたしは受けたことない。

●まじでー?!あたしなんか差別されっぱなしや。

●あたしの住んでるところは温室やって言われてるねん。あんたがしんどなるのは高校出てからやでって言われてるねん。

OB:良かったら、差別体験の話してくれる?

●いじめられたりとか。障害持ってた子がいじめられとって、それおかしいやんって言うたら、あたしがいじめられたり、学校で事件あったら「あいつらちゃうん?って言われたりとか、通りすがりに「ぶらくー」って言われたりとか、学年で1、2人やったから集中攻撃。学校としての取り組みもあったけど、先生も殴られたりとか荒れとったし。高校来たらいっぱい仲間おってめっちゃ楽。聞いてくれる人もおったねんけど、その場になると自分もいじめられてしまうし。今は支えてくれる子もいっぱいおるし、小,中の体験あったから強くなったと思うし・・・。一緒に考えてる子でも実際そうなったら考えてしまうって言う子もいて、それはショックやったけど。話をつめていったら、ほんまに一緒に考えてくれる仲間になった。ほんま、死のうと思ったこともあるし、でも支えてくれる人もいたし・・・。

司会:先生の目には届いてたんかな?

●先生もうちのためにやられとってん。今も荒れているし、考えてくれる先生も変わっていったり。

●子どもって学校にいてる時間長いやん?私も小学校の先生で学級会大事にする先生おって、あたし学級委員やって、一日やったこともあるねん。そういう先生に恵まれててん。先生になれば?先生って大事やし。

●友だちに、お父さんが部落差別意識のめちゃ強い人がおって、私部落民宣言するとき不安やって、でも「もっとあんたのこと知りたいから」いうて部落研に参加したし、合宿にも、お父さんを説得して来てくれた。部落の子は家に上げたらあかんっていうようなお父さんやったけど、いつでもおいでやっていうふうに変わってくれた。子どもの力で親を変えられるっていうこともよく分かった。先生も大事やし、友だちもすごい大事。

●部落差別って昔のことやって言う人おるやんか。うちの地区では部落の歴史の勉強なんかしてへん。今のこと、今の差別をどうしていくかっていう話をしている。差別されてきたけど、私は差別したこともあるし。そういうことに気づいて変えていくことが大事やと思う。

司会:そうやって気がついている人がきっかけを作っていく、それが大事やと思うわ。時間が少ないので、今日の感想を言ってください。

●おもしろかった。

●今までヒューマンライツずっと来てるけど、一番良かった。

●部落外の子の話聞けたのが良かった。同じ学校の子やけど、こう話できたん初めてで、すごい良かった。いろんな人とこうやって話していけたらすごいと思う。

●ほんまこんだけ真剣に部落問題について話たんは久しぶり。いろんな勉強ができた。

●おもしろかったっていうのが、まず初めの感想。いっぱい大人の意見とか友だちの話とか聞けて、私だけが部落差別おかしいと思ってるんじやなくて、他の人にも部落差別おかしいと言えたらいいと思う。

●ここ来て良かった。おもしろかった。ここ来なかったらこんな勉強せえへんかったし。部落研入るかも・・・。

●私も入る。

●私は差別がなくなることはないと思ってるけど、そういうマイナスで止まってるんではなくって、私も人の人権踏みにじったことあるやろし、差別部落なくそうと思ってるんじやなくって減らそうと思ってる。私は部落に生まれたことを誇りに思ってる。今日の話聞いて、もっと伝えていこうと思った。

●部落のもんじやなくても部落の話できるし、みんなも得たもんいっぱいあったと思うし、これから自分がどう行動していくかって事を考えるきっかけ出来たと思う。いろんな事で、部落に学んだことを生かしたいと思う。

●あまり発言せえへんかったけど、聞いてるだけでも役に立った。小さい頃から部落に関わっているけど、そのお陰でみんなと話できたりするようになったのは良かった。

●ヒューマンライツに参加したのも初めてやし、部落のことも学び始めたとこやけど、身近な話をいっぱい聞いて、もっと考えていかなあかんと思った。司会で、不安やったけど、みんな話してくれて、ここに来て良かったって言ってくれて、こんないい分科会ができて今は達成感でいっぱいです。

●今日はK高校の人の話を聞けてすごい良かった。自分の学校以外にもこんなん考えてる人らがいてるっていうのはすこい力になると思う。ありがとうございました。

(分科会の感想)

第4分科会 部落問題

● 本当に今回ここに参加して良かった。ちょっと帰ろうとしていたから、残っててよかった。まじでうちの学校の部落研に入りとも思ったし、太鼓も真剣に部長とかしだすぐらいはりきっていこうかなって思った。差別はみんなのゆうとおりなくならへんけど、へらせたらいいなあと思った。今、自分が何をできるかなーってずっと思ってたけど、ちょっと先が見えた。 [1年]

● 一つのテーマですごく掘り下げた話ができてよかった。みんなの意見がとびかってて、すごくいい話し合いができたと思う。ただ、あたしはあんまりしゃべられへんかったので、しゃべれるようにがんばりたい。まだ差別がいっぱい残っていることを聞かされて、ショックを受けたし、ほんまに差別はあかんと思った。(1年)

●分科会ではあまり話していなかったけど、人の話をきいていくことで、自分の考えも整理できた。実際に差別を受けたことがあると話してくれたり、いろんなことが出せあう分科会になったと思った。とても良かったと思う。 [3年]

●今日は、いい話し合いができました。同じ学校でも今までこんなこと、話したことなかった子と話ができてよかった。この子は部落の子じゃないけど、真剣に話し合って自分たちのことを理解してくれようとしてて、うれしかった。[3年]

●すごくおもしろかった!いろんな意見とか聞けたし、こうゆう話し合いをもっといろんな人とやっていって、友達とかにもつたえられたらなァって思う。ほんまに部落問題について、真剣に話したのは初めてやったけど、自分なりに自分の考えを言えたかな?って思った。 [3年]

● 一言でいうと『参加してホンマによかった』何回かヒューマンライツに参加してきて部落問題について話してきたけど、これだけいろんな話ができてよかったって思えたんは初めてやった。部落の立場ではない人たちとも話ができて考えとか聞けたし、自分も言いたいことをいっぱい言えてよかった。自分も考えなおすことができたし、ふだんなかなか考えることができないことをみんなと話せてホンマによかった。 [3年]

●「同和地区って何?」という問いかけに答えを話し合うべきだった様に思う。同じ意味で「部落民って何?」という論議を深めてみてもよかった。K高の○○さんの話は、すごく元気づけられる内容でした。中学校での体験が○○さんを強くしてくれたし、太鼓への思い入れも強いのではないかと思った。△△さんの体験談がまた印象的で元気づけられました。 [教員]