調査研究

各種部会・研究会の活動内容や部落問題・人権問題に関する最新の調査データ、研究論文などを紹介します。

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部会・研究会活動 <高校教育部会>
 
高校部会
交流!「わたしナビゲーション」
「わたしナビゲーション」を実際に使われた方からのご意見やご感想が続々と寄せられています。ご本人の承諾を戴いて、ここに一部紹介させていただきます。どんどん、ご意見やご感想、反応はどうだったか等について、お寄せください。第二段「わたしナビゲーション」の制作に向けて皆様方の声を活かしていきたいと思います。
 

「わたしナビゲーション」試してみました[ 兵庫Tさん]

 大学で教職科目を受け持っている者です。人権・同和教育に関する科目の中で「わたしナビゲーション」を試してみました。人権・同和教育の「ニュー・ウェーブ」の例としてこの教材を紹介した後、「わたしたちのまち再発見」のアクティビティーをやってみました。受講生の多くは、人権問題と一言でいっても人によって視点や関心が異なることに気づいたという感想を寄せてくれました。「差別をなくそう」という「徳目」を「押しつける」ことが人権教育だと思いこんでいた学生にとって、この教材は新鮮なものだったようです。

 今の大学生の大多数は、小中高の授業で部落問題と出会っています。しかし、その出会いはかなり否定的なものです。部落問題学習が差別の「ばらまき」にしかなっていないことを痛感します。「吉和中学校事件」は過去の問題ではありません。そういう状況を打破するためにも、この種の教材が広まり、実践の検証を経てよりよいものに成長していくことを願っています。

 そこで提案ですが、「わたしナビゲーション」の実践交流会をもってみてはいかがでしょうか。きっと、色々なアイディアが出てくると思います。

「わたしナビゲーション」を実施してみて〔大阪Kさん〕

『わたしナビゲーション』のアクティビティー1の「わたしたちのまち 再発見」を使って1時間程度のワークショップを実施しました。

対象は地域の方々で年齢は30才から60才の約15名です。

 まちづくりの一環として導入に使ってみましたが、参加者の反響は大きかったです。それぞれが見つけた課題をグループで交換して、その後グループで発表しました。振りかえりの段階で、今自分たちが住んでいる町は駅前はバリヤフリーになっていないとか、あそこが問題だとか、たくさんの具体的な事例が出されました。

この教材を通して、実際の自分たちの町を見る視点を発見したり、確認することができました。次回は実際にまちに出て、自分たちのマップをつくってみたいと思っています。

高校生の反応〔大阪Hさん〕

あるボランティアグループに参加してくれている高校生に「わたしたちのまち 再発見」をやってもらった。

すると、いろんな意見がつぎつぎに出てきた。

特に印象的だったのは「いじめ」の場面を指摘した生徒が自分がいじめられた体験について話してくれたこと。その生徒の話を周囲の生徒も真剣に聞いてくれて、みんなが真剣に自分の考えていることを話し合うきっかけとなった。まだまだ話は広がっていきそうだ。

ただ部落問題や在日外国人の問題については高校生の絶対的な知識量が少なくて、「興信所」や「要住民票」については、ファシリテーターからの説明が必要だった。

実践されてのご意見、あるいはおもしろい使い方等、どんどんお寄せください。
下記のアドレスまでどうぞ。また、公開してよいかどうか、必ず銘記してください。

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