「わたしナビゲーション」試してみました[ 兵庫Tさん]
大学で教職科目を受け持っている者です。人権・同和教育に関する科目の中で「わたしナビゲーション」を試してみました。人権・同和教育の「ニュー・ウェーブ」の例としてこの教材を紹介した後、「わたしたちのまち再発見」のアクティビティーをやってみました。受講生の多くは、人権問題と一言でいっても人によって視点や関心が異なることに気づいたという感想を寄せてくれました。「差別をなくそう」という「徳目」を「押しつける」ことが人権教育だと思いこんでいた学生にとって、この教材は新鮮なものだったようです。
今の大学生の大多数は、小中高の授業で部落問題と出会っています。しかし、その出会いはかなり否定的なものです。部落問題学習が差別の「ばらまき」にしかなっていないことを痛感します。「吉和中学校事件」は過去の問題ではありません。そういう状況を打破するためにも、この種の教材が広まり、実践の検証を経てよりよいものに成長していくことを願っています。
そこで提案ですが、「わたしナビゲーション」の実践交流会をもってみてはいかがでしょうか。きっと、色々なアイディアが出てくると思います。