調査研究

各種部会・研究会の活動内容や部落問題・人権問題に関する最新の調査データ、研究論文などを紹介します。

Home調査・研究 部会・研究会活動識字 > 提言
部会・研究会活動 <識字部会>
 
識字部会
5.おわりに

 識字は解放運動の一環として発展してきた。この提言で述べてきたことをひとことで言えば、運動の一環としてあった識字を教育や行政が主体的にどう受け止めるべきかということになる。「第三期の解放運動」という提起を受け、解放運動の側も、行政や教育に識字をめぐる真の主体性を求めていくよう努めなければならない。

 識字のありかたやそれをとりまく環境は、地域によってずいぶん異なる。以上に述べてきたような問題意識が当てはまらない地域も少なくないに違いない。しかし、「識字活動をいっそう発展させたい」という願いが根底にあるかぎり、条件や必要とされるものは異なっても、それぞれが将来像を考えるにあたってヒントとなることがらも含まれているのではないか。部落解放研究所識宇部会では、そのような期待を込めて、この提言を皆さんにお届けしたい。ぜひ多くの方からの批判とご意見をお寄せ願いたい。

1995.2.28