調査研究

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研究所通信298号(2003.06.10)より
 

『大阪の部落史』発刊計画の一部変更等を議論

第14回大阪の部落史企画委員会


 2003年5月11日、大阪人権センターにおいて第14回大阪の部落史企画委員会が開かれた。上田正昭委員長の挨拶の後、昨年度(2002年度)の活動報告と2003年度の取り組みについて話し合われた。以下、その概要を紹介する。


最初に、本年度の活動の柱である第六巻(史料編近代3)の発刊計画が提示され、今後の編集作業予定についての説明があった。続いて、本編纂事業計画の終了予定年度が迫っていることから、発刊計画を前倒しで進めていく必要があるため、次年度以降発刊される予定である第一巻(史料編考古・古代・中世・近世1)、第二巻(史料編近世2)、第三巻(史料編近世3)の概要についても説明があり、いずれも了承された。

引き続き、新規史料が予想以上に収集できた事もあり、編纂担当者が会議をした結果、当初の発刊計画で史料編8巻・本文編2巻としていた発刊計画を、史料編8巻・史料編補遺1巻・本文編1巻と変更したい旨の提案があり、承認された。

次に、近世浪速部落史関係史料集および啓発冊子への協力について、申し入れの窓口となった近世担当の寺木委員から経過説明が行われた。これを受け、上田委員長から、当委員会の編纂事業の終了に先だって近世浪速部落史関係史料集が刊行されることから、(1)この間に大阪の部落史委員会が収集してきた史料のうちの重要史料は、大阪の部落史委員会が優先使用する、(2)重複を避け、同じような史料が掲載されたような史料集は作らない、(3)最小限の限定された史料についての重複はやむを得ない、以上の様な条件のもとで、申し入れのあった編纂事業に協力することにしたい旨の見解が示された。このあと、部落解放同盟大阪府連の代表として参加の浅居・浪速支部書記長としての協力依頼もあり、若干の質疑の後、上記見解が満場一致で承認された。

(文責・事務局)