調査研究

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2010.01.19
大阪の部落史委員会収集史料
 

摂津国西成郡難波村成舞家文書
(せっつのくににしなりぐんなんばむらなるまいけもんじょ)


 成舞家は、摂津国西成郡難波村の旧家で、明治期に戸長を勤めた関係で、旧難波村庄屋関係文書が同家に引き継がれた。現在、同家所蔵文書は大阪城天守閣に寄託されている。

 旧難波村には、西成郡木津村移転前の渡辺村、道頓堀垣外、非人の檀那寺であった竹林寺、千日墓所などが所在していたため、同家所蔵文書には、被差別民に関する多くの史料が含まれることになった。これらの史料のうち、非人関係史料及び墓所聖関係史料の多くは、すでに岡本良一・内田九州男編『道頓堀非人関係文書』巻(清文堂出版 1974・76年)に収められている。また、「垣外一件」が両氏編『悲田院文書』(清文堂出版 1989年)に、「古来ゟ新建家目論見一件」が『大阪市史史料』第10輯(大阪市史編纂所 1983年)に収録されている。

 本史料集収録のものは、すべて未翻刻のものである。『大阪の部落史』第一巻収録のものは、渡辺村関係が4点、非人関係が2点であった。『大阪の部落史』第二巻所収のものは、渡辺村関係が1点、非人関係が4点、髪結関係が5点、その他が1点である。