調査研究

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2010.01.19
大阪の部落史委員会収集史料
 

日本経済史資料
(にほんけいざいししりょう)


 大阪市立大学の前身であった大阪商科大学が収集した厖大な近世史料が整理され、表題の名で一括公開されている。大阪に関連する史料が大半を占めるが他府県のものも含まれる。史料のジャンルは多岐にわたり町触・式目などから商家・村方文書、さらに新地・新田書類までに及ぶ。これら全史料は、「大阪市立大学学術情報総合センター所蔵資料データベース」の中に「日本経済史資料画像データベース」として公開されており、コンピューター画面での閲覧が可能である。なお、本委員会は、原文書の調査を許可され全点を閲覧した。

 収集した関係史料幅も広い範囲に及ぶが、『大阪の部落史』第三巻収録史料の主なものは、摂津国能勢郡木代村村方騒動のなかで残された差別に関わる史料と明和年間に開発された七瀬新地に関わる一連の記録である。この記録からは七瀬新地の開発が当初から渡辺村民を受入れる約束のもとで行なわれたものであったことが推定できる。