「大阪の部落史」編纂事業も2003年度に『大阪の部落史第六巻史料編(近代3)』が発刊され、全十巻のうち半分の五巻が発刊されたことになる。
「『大阪の部落史』教材化研究会」は、この機会にこれまでまとめられてきた成果のうち、学校教育や社会教育の場において、部落問題学習、人権問題学習に有用と思われる史料とその活用方法について、研究会を積み上げながら整理して紹介していこうというものである。
研究会のメンバーは、これまで「大阪の部落史編集委員会」に携わってきた秋定嘉和・池坊短期大学名誉教授を代表に、渡辺俊雄(部落解放・人権研究所)、里上龍平(大阪の部落史編集委員会)、北崎豊二(大阪経済大学名誉教授)、友永健三(部落解放・人権研究所長)に加えて、大阪府人権教育研究協議会、大阪市人権教育研究協議会、大阪府立学校人権教育研究会、大阪市立学校人権教育研究会らで構成され、概ね月1回の研究会を開催、具体的な教材化の研究と議論を重ねていく。