被差別部落には、子どもの教育に地区をあげて取り組んできた歴史がある。しかし、部落の教育活動の中心的役割を担い続けてきた子ども会活動も今転機を迎えている。今回は事例として大阪のA地区の子ども会活動をとりあげる。
A地区は約20年にわたって「地域教育計画運動」の実績を重ねてきた地区であり、その間子ども会活動も盛んであった。しかし、一般施策への移行により、子ども会は2000年3月をもって一時活動休止の状態にある。
課題は指導員の役割や地区住民の関わり方等沢山あるが、子ども会活動は何のためにあるのかといった目的や理念についてはとりわけ論議が必要なところである。(N.T)