調査研究

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部会・研究会活動 <地域教育システムの構築に関する調査研究事業>
 
 

ふれあいルーム」がはぐくむ地域の人々と子どもたちの「ふれあい」

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 北小学校区では、まず「北校区ふれあいルーム」の活動が興味深い。1998年11月、北小学校で「北校区ふれあい祭り」が開かれ,それで終わるのは惜しいということから,その主催団体を中心に、1999年、20近いさまざまな団体からなる「ふれあいルーム」が北小学校の一室の余裕教室に誕生した。そして、ここを拠点に活発な地域の人々の自主活動が進められている。

 その活動の延長線上として、地域の人びとがクラブ活動、総合学習などいろいろな場面に登場している。逆に、ふれあいルームの活動に子どもが参加していっている場合もある。例えば、敬老会や「三夜音頭」に子どもが参加したり、音楽グループや陶芸教室にも参加したりで、学校と地域のつながりの厚みがますます大きくふくらんでいる。

 また6年生が校区の独居老人に運動会の案内を送ったり年賀状を送り合ったりするという取り組みが従来からされていたが、直接案内状を手渡したり、昼食も一緒に食べたり、「ふれあいルーム」の配食サービスに子どもも同行する一方で、戦争(空襲)体験など昔の話の聞き取りをさせてもらったりもしている。

夏休みにはPTA主催で「親子の集い」を開催している。当初は、PTAの人から「学校に知らない人が来ていて大丈夫なのか?」といった反応があったが、学校とPTAそして「ふれあいルーム」のさまざまな「通信」による宣伝や実際の「ふれあいルーム」の取り組みを知るなかで、大きく認識は変わってきたそうである。

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なお、「北校区ふれあいルーム」に関する情報は、『部落解放研究第140号』(2001・6)にも詳しく紹介されています。