調査研究

各種部会・研究会の活動内容や部落問題・人権問題に関する最新の調査データ、研究論文などを紹介します。

Home調査・研究部会・研究会活動 教育コミュニティ研究会 > 学校発・人権のまちづくり
部会・研究会活動 <地域教育システムの構築に関する調査研究事業>
 
すすむ「校種間の連携」

-----------------------------------------------------------------------------

 三島中学校では「人権フィールドワーク」やゲストティーチャーを招いての教科学習など、地域が関わる多くの活動が展開されているが、なかでも注目されるのは校種を超えたネットワーク作りだ。

中学校の教員が校区三小学校の5年生の全学級に出前授業に行っている。出前授業に行く時間は中学校の定期考査の日の午後を活用している。また、中学生が校区の小学校で算数や国語の授業に入り、授業を行う機会もある。中学校の選択数学「めざせ数学教師」や選択国語の「朗読」を受講した生徒たちが、そのまとめとして小学校の学級で算数の授業をしたり、本の読み聞かせを行った。

また、小学校6年生の中学校体験では、校区三小学校の児童をいっしょにして希望により講座を選んでもらっての体験授業を行っている。小学校6年生への入学説明会では中学校の生徒会・学級委員会の生徒が説明をし、小学生の質問に応え、各小学校からは自分たちの紹介や取組んできたこと、集団としての課題などを発表しあい交流する機会を持っている。

小中連携以外にも、三島中学校には大阪府立福井高校から三年生全員の全学級に出張授業にきてもらっている。また、2000年度は他府県から二十数校の学校訪問を受け入れたが、小学校の先生も一緒に訪問するときには、三島小学校にも声をかけて参加してもらい、交流してもらうようにしてきている。


-----------------------------------------------------------------------------

 なお、三島中学校の取り組みは『部落解放研究14号』(2001年6月)でも紹介されています。