第1部
参加型による学び
2007年度解放大学ゼミの議論から
- 参加型による人権啓発とは
- 同和問題を人権啓発で扱うときの難しさ
人権啓発と"正解"……6
たまりとコーヒー……6
なぜ同和問題を参加型で扱うのは難しいのか?……9
二つの帽子 啓発リーダーの特徴と活動家の特徴……10
学習者がおとな(成人)であること……12
同和問題についての学習・啓発を通して、わかってほしい、伝えたいこと……12
おとなが効果的に学ぶ場をつくるために指導者が留意すべきこと……13
同和問題を参加型学習で扱うことの可能性……14
- 参加型による人権研修の場づくりとは
「自由に意見を言っていい」「参加者の意見を尊重する」とは……15
学びの場に必要な配慮 「心地よい」場と「安全・安心」の場……15
「ルールづくり」の意味……19
ワークショップの場づくり……19
ワークショップの「ルールづくり」の意味……19
実際のルールづくり 解放大学の実践から……20
- 参加型人権研修の指導者に求められるもの
「こんなときどうする?!」直面する困難を検討する……22
ファシリテーターの"悪夢"を解決する……22
ファシリテーターの姿勢……26
適切な問い……27
介入について……27
ファシリテーターのための介入の指針……27
介入の仕方を考える……28
もとめられる資質とは……30
人権研修のファシリテーターであるために望ましい条件……30
- 教材づくりの実践から
- 参加型での教材づくり
なにを教材としてとりあげるか/どのようなアプローチがあるか……32
身近なことと原理原則から考えていくことの利点と限界……32
参加型の教材の基本……34
経験学習の4段階……34
- 実際に作成した教材から
参加型学習の醍醐味……36
教材の開発過程……37
教材の実践と改善……37
「あなたなら、どう答える?」カムアウト・立場宣言……38
「校区再編を考える」土地差別……41
「よい教材」とは? 教材を活用するにあたって……49
パイロット版「"うわさ"に返す言葉」差別発言……50
パイロット版「不安のもとは?」結婚差別……54
実践記録
「あなたなら、どう答える?」……57 / 「校区再編を考える」……65
「"うわさ"に返す言葉」……75 / 「不安のもとは?」……80
試作教材紹介
「抗議はコワイ?」……83 / 「○○さんから学ぶ」……84
第2部
参加型による人権啓発への提言
人権啓発の目指すもの 上杉孝實……86
これからの人権啓発に求められるもの 意識調査の分析をふまえて 時岡新……88
参加型学習の光と影 渥美公秀……96
ある教材の深化 「非識字体験ワークショップ」の実践から 廣瀬聡夫……107
先行教材紹介「もし、あなたがよみかきできなかったら? 駅員とお客の会話」……116
第3部
人権研修のための参考文献リスト…124
実施記録
2007年度部落解放・人権大学講座ゼミナールコース……127
同和問題に関する参加型学習教材開発研究会……129