全体の概要と啓発への示唆
1 報告書の概要
2 啓発への示唆
2-1 結婚差別の現状をとらえる—結婚差別は増加傾向にある
2-2 結婚制度そのものをとらえなおす
2-3 家族・親族ネットワークからの自立を促す
2-4 忌避の要因を絶つ—解放運動に対する理解
2-5 多様な関係性の次元へ—差別—被差別以外の関係性も知る
2-6 部落出身者のアイデンティティへの理解
2-7 サポーターになる—サポーターを増やす啓発へ
2-8 部落問題を構造的に把握する—社会変革の主体へ
第I部 通婚と結婚差別の実態
第1章 通婚と部落差別
はじめに—通婚と部落問題
1 通婚の増加
1-1 通婚率の変化とその要因
1-2 通婚の増加要因
2 被差別体験の増加
2-1 各地の調査結果
2-2 結婚差別シミュレーション
3 通婚率の増加は差別解消と言えるのか
4 行為としての結婚差別
4-1 結婚パターン
4-2 結婚差別
5 結婚差別を結婚差別たらしめるものは何か
おわりに
第II部 通婚カップルへの聞き取り調査から
聞き取りデータについて
第2章 結婚差別問題の多様な現実
1 結婚差別の描かれ方とその意味
1-1 あるパターン化した描かれ方
1-2 パターン化の背景
1-3 今後の課題
2 結婚差別問題の現実の多様性—インタビュー調査結果より
2-1 反対がなく結婚した事例
2-2 躊躇やある種の反対はあったが、表面化せず結婚した事例
2-3 強い反対があったが、最終的には了承し結婚できた事例
3 現実の多様性の意味
第3章 結婚差別の乗り越え方
はじめに
1 データ
2 パターンの検討
2-1 パターン1(顕在—分離)
2-2 パターン2(潜在—分離)
2-3 パターン4(顕在—結合)
3 パターンの変動
3-1 潜在から顕在へ
3-2 分離から結合へ
4 サポートの重要性
5 結合関係に導くための諸条件の整理
5-1 結婚差別を生じさせない要因
5-2 乗り越える条件
5-3 乗り越えへの示唆
おわりに—啓発への示唆
1 結婚の意味のとらえ直し—マイノリティ排除の側面の自覚
2 家族・親族からの自立—パートナーの自己選択
3 忌避の要因を絶つ—解放運動に対する理解の促進
4 多様な関係性の次元へ—差別—被差別以外の関係性も知る
5 アイデンティティへの理解
第4章 結婚後の安定/不安定
はじめに
1 結婚の反対理由と結婚の条件(概要)
2 ひとつの事例から
3 分析1(子どもの存在と親の態度変容)
4 分析2(カップルの関係の安定/不安定)
5 分析3(家族関係を下支えするもの)
おわりに
第5章 部落と女性
1 はじめに
2 「複合差別論」
3 分析1—結婚差別における「反差別的態度」と「自立的態度」
4 分析2—「運動家」役割と「主婦」役割の葛藤
おわりに
第III部 結婚差別事象を用いた学習に向けて
第6章 授業としての「同和」教育
1 はじめに—「同和」教育の現状
2 読み物資料「峠」をめぐって
2-1 「峠」の掲載過程
2-2 「峠」の位置づけ
2-3 「峠」の活用例
3 「同和」問題学習をめぐって
3-1 「峠」に即した考察
3-2 これからの「同和」教育のために
4 おわりに
第7章 結婚差別をめぐる相談事例と教材つくりの課題
1 差別意識の現在
2 結婚差別をめぐる相談事例
3 結婚差別をめぐる三つの教材
4 三つの教材への学生の反応
5 これからの教材つくりのために