調査研究

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04.10.12
<人権教育・啓発プログラム開発事業>
 
結婚差別の現状と啓発への示唆

部落解放・人権研究所編著
(A4版・133頁・頒布1200円・2004年3月31日発行)

全体の概要と啓発への示唆

1 報告書の概要
2 啓発への示唆

2-1 結婚差別の現状をとらえる—結婚差別は増加傾向にある
2-2 結婚制度そのものをとらえなおす
2-3 家族・親族ネットワークからの自立を促す
2-4 忌避の要因を絶つ—解放運動に対する理解
2-5 多様な関係性の次元へ—差別—被差別以外の関係性も知る
2-6 部落出身者のアイデンティティへの理解
2-7 サポーターになる—サポーターを増やす啓発へ
2-8 部落問題を構造的に把握する—社会変革の主体へ

第I部 通婚と結婚差別の実態

第1章 通婚と部落差別

はじめに—通婚と部落問題

1 通婚の増加

1-1 通婚率の変化とその要因
1-2 通婚の増加要因
2 被差別体験の増加
2-1 各地の調査結果
2-2 結婚差別シミュレーション

3 通婚率の増加は差別解消と言えるのか

4 行為としての結婚差別

4-1 結婚パターン
4-2 結婚差別

5 結婚差別を結婚差別たらしめるものは何か

おわりに

第II部 通婚カップルへの聞き取り調査から

聞き取りデータについて

第2章 結婚差別問題の多様な現実

1 結婚差別の描かれ方とその意味

1-1 あるパターン化した描かれ方
1-2 パターン化の背景
1-3 今後の課題

2 結婚差別問題の現実の多様性—インタビュー調査結果より

2-1 反対がなく結婚した事例
2-2 躊躇やある種の反対はあったが、表面化せず結婚した事例
2-3 強い反対があったが、最終的には了承し結婚できた事例

3 現実の多様性の意味

第3章 結婚差別の乗り越え方

はじめに

1 データ

2 パターンの検討

2-1 パターン1(顕在—分離)
2-2 パターン2(潜在—分離)
2-3 パターン4(顕在—結合)

3 パターンの変動

3-1 潜在から顕在へ
3-2 分離から結合へ

4 サポートの重要性

5 結合関係に導くための諸条件の整理

5-1 結婚差別を生じさせない要因
5-2 乗り越える条件
5-3 乗り越えへの示唆

おわりに—啓発への示唆

1 結婚の意味のとらえ直し—マイノリティ排除の側面の自覚

2 家族・親族からの自立—パートナーの自己選択

3 忌避の要因を絶つ—解放運動に対する理解の促進

4 多様な関係性の次元へ—差別—被差別以外の関係性も知る

5 アイデンティティへの理解

第4章 結婚後の安定/不安定

はじめに

1 結婚の反対理由と結婚の条件(概要)

2 ひとつの事例から

3 分析1(子どもの存在と親の態度変容)

4 分析2(カップルの関係の安定/不安定)

5 分析3(家族関係を下支えするもの)

おわりに

第5章 部落と女性

1 はじめに

2 「複合差別論」

3 分析1—結婚差別における「反差別的態度」と「自立的態度」

4 分析2—「運動家」役割と「主婦」役割の葛藤

おわりに

第III部 結婚差別事象を用いた学習に向けて

第6章 授業としての「同和」教育

1 はじめに—「同和」教育の現状

2 読み物資料「峠」をめぐって

2-1 「峠」の掲載過程
2-2 「峠」の位置づけ
2-3 「峠」の活用例

3 「同和」問題学習をめぐって

3-1 「峠」に即した考察
3-2 これからの「同和」教育のために

4 おわりに

第7章 結婚差別をめぐる相談事例と教材つくりの課題

1 差別意識の現在

2 結婚差別をめぐる相談事例

3 結婚差別をめぐる三つの教材

4 三つの教材への学生の反応

5 これからの教材つくりのために

問合せ 部落解放・人権研究所研究部(06-6568-0064)