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意見・主張
  
2003.12.24
2003年国連人権賞を「人権のための民衆運動(PDHRE: People's Movement for Human Rights Education)」の代表、シュラミス・ケーニッヒ(Ms. Shulamith Koening)さんが受賞
国連人権賞とは

  世界人権宣言が採択されて20周年にあたる1968年(世界人権年)から5年ごとに、人権の保護と伸張ならびに基本的自由への貢献のあった個人や組織に贈られています。過去の受賞者には、エレノア・ルーズベルトさん、マルティン・ルーサー・キングさん、ネルソン・マンデラさん、ジミー・カーターさんなどが含まれます。

  ケー二ッヒさんは、アメリカ合衆国にある「人権のための民衆運動(PDHRE: People's Movement for Human Rights Education)」の代表を務めています。その組織は、人権文化を創造するという目的のもと、彼女が1988年に設立しました。

  • 人権教育を通じた社会変革のための世界的なアクションを提唱
  • 「人権教育のための国連10年」を支持する活動を絶え間なく展開
  • 60カ国以上で教育者、人権の擁護者、コミュニティのリーダーとの協議やワークショップを開催
  • 現在では国連開発計画(UNDP)の3カ年世界プログラムとして支援を受け、人権、市民社会、民主主義の強化のため、30ケ国で500人の若いコミュニティリーダーのトレーニングとして実施されている「人権都市(Human Rights Cities)」プロジェクトを創始

したことが評価され、受賞につながりました。

  なお、「人権のための民衆運動(PDHRE: People's Movement for Human Rights Education)」は、元は「民衆のための人権教育の10年(People's Decade of Human Rights Education)」との名称を使用していました。

  2003年のその他の受賞者は、エンリケータ・エステーラ・バルネス・カルロットさん(アルゼンチンの「5月広場の祖母たちの会」代表)、ûケ樸方さん(中国障害者財団設立代表)、家族保護プロジェクト運営チーム(ヨルダン、家庭内暴力への取り組み)、マノ川女性平和ネットワーク(シエラレオネ、リベリア、ギニアの女性組織のネットワーク)。


国連人権賞に関する詳しい情報は、<http://www.unhchr.ch/html/50th/hrprize.htm#awards> および <http://www.unhchr.ch/Prize.htm>

今回の受賞に関する情報は、

<http://www.unhchr.ch/Announcement%20of%202003%20HR%20Prize%20winners%20-%20TP%20GA%20Pres.doc>

人権のための民衆運動(PDHRE: People's Movement for Human Rights Education)の情報は、

<http://www.pdhre.org/>

をご覧下さい。