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2005.08.15
意見・主張
  
研究所第62回総会を開催しました

 部落解放・人権研究所は、2005年6月28日、第62回総会を開催いたしました。司会の中村清二理事が開会を告げ、村越末男理事長が主催者代表挨拶を行いました。議事進行については、理事長に代わって、秋定嘉和副理事長が議長を務めました。

 来賓紹介では、来賓を代表して、浜野浩一さん(大阪府教育委員会事務局教育政策室人権教育企画課長)、北口末広さん(部落解放同盟大阪府連合会書記長)が挨拶をされ、各来賓が紹介されました。

 議長が定足数の充足により、総会成立を報告した後、各議事の審議に入りました。

 まず第1号議案「2004年度事業報告」については、友永健三所長が提案を行いました(各事業の内容については、議案書をご参照ください)。審議においては、人権教育世界プログラムに関する具体的な取り組み内容、職業と世系に基づくプロジェクトに関する積極的な情報提供、「写真で見る戦後60年」パネルの活用のあり方、合宿形態での総会等の開催、解放大学への当事者の積極的な参加等について質疑が行われ、友永所長が答弁しました。この質疑応答の後、参加者全員が異議なく、第1号議案は承認されました。

 続いて、第2号議案「2004年度会計決算報告」が大野町子理事から、第3号議案「2004年度会計監査報告」が村井茂監事から、それぞれ提案され、両議案とも特に異議がなく、承認されました。

 今回の総会で、特に重要な議案が、第4号議案「2005年度体制案」でした。上杉孝實理事が第5号議案「2005年度基本日程」と併せて提案しましたが、2003年より「理事体制あり方検討会」を設置し、議論を積み重ねてきた結果、2005年度第1回理事会で新たな役員体制の提案が承認されたことが報告されました。

 これに基づき、研究所創設以来理事を務めてこられた村越理事長、大賀正行理事、西岡智理事をはじめ、秋定副理事長、奥井功理事、桂正孝理事、福田雅子理事が退任し、新たに寺木伸明理事が理事長に、大野町子理事が副理事長に就任すること、さらに北口末広さん(再任)、黒川みどりさん、谷川雅彦さん、中川健一さん、野村明雄さん、平沢安政さん、村上正直さん、養父知美さんが新たに理事に就任することが提案されました。その他、顧問・参与体制、研究部会体制、基本日程について提案され、承認を経た後、退任理事、そして新役員の皆さんがそれぞれ挨拶をしました。

 全議案の審議が終了した後、秋定副理事長が退任挨拶をかねて閉会挨拶を行い、総会は終了しました。

 その後記念講演として、『大阪の部落史』第一巻の紹介が行われました。黒川みどり理事の司会、中尾健次さん(大阪教育大学、当研究所歴史部会長)の進行の下、「考古」について積山洋さん(大阪府文化財センター南部事務所)、「中世」について布引敏雄さん(大阪明浄短期大学)、「近世」について寺木伸明理事長(桃山学院大学)がそれぞれ報告し、活発な討議が行われました。(文責:李 嘉永)