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2006.03.28
意見・主張
  
部落解放・人権研究所第63回総会を開催しました

 去る2006年2月24日、浪速人権文化センターにおいて、当研究所第63回総会を開催しました。司会の中村清二理事・研究部長が開会を告げ、寺木伸明理事長が主催者代表挨拶を行いました。寺木理事長の議事進行の下、来賓を代表して、組坂繁之さん(部落解放同盟中央執行委員長)が挨拶をされ、山元日出明さん(大阪市市民局人権室担当係長)が、西宇正人権室長の挨拶を代読され、各来賓が紹介されました。

 議長が定足数の充足により、総会成立を報告した後、各議事の審議に入りました。

 まず第1号議案「2006年度事業計画(案)」については、友永健三理事・所長が提案を行いました。中でも、基本的な課題として、1.「職業と世系に基づく差別」の撤廃、2.「人権教育のための世界プログラムの実施」、3.人権・同和教育の視点を踏まえた「キャリア教育の開発」、4.「人権侵害救済法」(仮称)の早期制定、5.部落問題解決に不可欠な実態調査の実施、6.「人権のまちづくり」、7.日本の法制度の確立、8.日本国憲法の「改正問題」、9.行政書士等による戸籍謄本等不正入手事件、10.狭山第3次再審、司法の民主化、11.国際人権大学院大学(夜間)の実現、12.研究所の組織、財政基盤の確立の12点の取り組みが提案されました。審議においては、部落解放・人権大学講座のあり方、部落地名総鑑事件に関連した取り組み、学校選択制の問題等について質疑が行われ、友永所長、井村紘啓発企画室主事、中村研究部長が答弁しました。この質疑応答の後、参加者全員が異議なく、第1号議案は承認されました。

 第2号議案「2006年度予算(案)」が養父知美理事から、第3号議案「2006年度体制(案)」、第4号議案「2006年度の基本日程」が一括して奥田均理事から、それぞれ提案され、いずれの議案も特に異議がなく、承認されました。

 その後、記念講演として、ノンフィクション作家のûü山文彦さんより、「生き抜け、その日のために。〜『水平記』の世界」と題して、『水平記』執筆の取材を通じて見聞した松本治一郎さんの足跡や人となりを講演していただきました。




 なお、2006年度の事業計画、予算、体制、基本日程の詳細につきましては、第63回総会議案書をご参照ください。