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2007.07.27
意見・主張
  

第22回原田伴彦記念基金運営委員会開催される


 去る6月12日、第22回原田伴彦記念基金運営委員会を京都にて開催した。運営委員会を代表して上田正昭先生より挨拶を頂いた後、部落解放同盟中央本部の組坂繁之執行委員長から近況報告があり、家族代表の原田信太郎さんをはじめ参加者の自己紹介があり、議案に沿って以下の4点について事務局より報告と提案がなされた。
  1. 第7回原田伴彦・部落史研究奨励金については5件の応募があり、選考の結果、以下の3名の方に奨励金を支給したことが承認された。(以下敬省略)1.大賀喜子「阪本清一郎・数枝をとりまく膠のネットワ-ク」2.高野昭雄「戦前期京都市北郊上賀茂地区への朝鮮人の流入」3.廣岡浄進「1930年代奈良県の水平運動と地方改善費-全国水平社における部落委員会活動の再検討と総力戦への対応の総合的把握をめざして」
     また、2007年度(第8回)の部落史関係事業については従来の研究奨励金に加えて、部落史関係文献目録作成の事業に一部助成する事が提案され、承認された。

  2. マイノリティ研究会への助成については昨年度(2回)の研究会の詳細な報告がなされた。2007年度については1.国連改革の動向に関する研究、2.グロ-バル化のもとでのマイノリティの人権状況に関する研究、3.「人権侵害救済法」(仮称)の早期制定に向けた研究等を中心に年3回程度の研究会を積み上げていく事が報告され、一部助成をすることが承認された。

  3. 国際人権人材養成事業については昨年、国連機構改革の為、募集が遅れたが公募の結果、2名の応募があり、スティンソン純さん(IMADR-JC2006年度インタ-ン)を国連人権理事会へ派遣したことが報告された。2007年度については従来派遣していた人権小委員会の継続について現在、国連において議論されている関係上、その結果をみて効果的な時期にインタ-ンを1名派遣する事、公募並びに選考については従来の方式を踏襲する事等が承認された。

  4. 2006年度決算と2007年度予算案について報告され、いずれも承認された。また、通常のカンパ活動を引き続き継続することが確認された。