研究所では「教育保護者組織のあり方」研究会を発足させ、2007年6-7月にかけて、大阪の日之出、住吉、道祖本、中城、更池、和泉、高槻富田の7地区、そして2008年7-11月にかけて、北芝、沢良宜、飛鳥、貝塚、富田林の5地区、計12地区の運動関係者から教育保護者組織の聞き取りを行った。
その時点で得られた情報を基に、さまざまな角度から教育保護者組織の歴史的考察、現状と課題などをまとめたのが本報告書(A5判42頁)であり、内容は下記の通りである。
〈1部〉教育保護者組織とは何か・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(1)
大阪の部落における教育保護者組織の現状と課題・・・・・・・・(11)
「当事者」がみた教育保護者組織の役割・・・・・・・・・・・・・(23)
〈2部〉これからの教育保護者組織・・・・・・・・・・・・・・・・・・(33)
教育保護者組織による活動事例・・・・・・・・・・・・・・・・(35)
- 教育保護者組織の重要性
- 教育保護者組織のユニーク活動
- 部落子ども会の活動
- 保育所保護者会の自主活動
〈資料〉2008年度 大阪の部落における教育関連組織アンケート調査結果・・(40)
1990年代後半以降の教育保護者組織の事業受給者組合的性格から子育て支援組織への発展の過程を検討する上で、また近年、さまざまな意味で注目されている「家庭・地域の教育力」の内実を考える上で、本報告書の示唆するところは多々ある。
ご一読いただき、多くの方々のご意見をいただければ幸いである。
(文責・中村清二)
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