(社)部落解放・人権研究所では、現在も引き続く食肉業・食肉労働に対する差別の実態を明らかにし、偏見を取り除くことを目標に、2006年度以降3年間にわたって「第2次食肉業・食肉労働プロジェクト」に取り組んできた。
本報告書は、教育現場で食肉業・食肉労働の授業実践を行うにあたり、最低限押さえてもらわなくてはならない歴史・現状・実践にあたってのポイントをまとめるとともに、小学生向けの授業展開例・実践例を掲載している。
今後、大阪市内の教職員研修や教育実践に本報告書が活用され、食肉業・食肉労働に関する差別、部落差別・職業差別の撤廃の一助となることを願っている。
目次
第1部 総論・授業実践にあたってのポイント
第1章 総論:と畜労働の現場から日本の食肉産業を問う
第2章 食肉業・食肉労働に関する授業実践にあたってのポイント
第2部 食肉業・食肉労働に関する歴史・現状
第3章 食肉の歴史:江戸時代後期中河内で起こったこと
第4章 大阪市における食肉市場の変遷 明治初期を中心に
第5章 近代大阪の食肉生産をめぐる断章
第6章 南港市場で働く労働者の想い
第7章 食肉労働の解体技術を遺す意義
第8章 南港市場について
第9章 食肉業・食肉労働に関わる差別事件の事例について
第3部 授業展開例・実践事例
実践事例・指導案例A(小学校低学年対象)
実践事例・指導案例B(小学校中学年対象)
実践事例・指導案例C(小学校高学年対象)
資料集
おわりに 南港市場見学の手引き
(実費販価)
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