刊行にあたって
I インターネットというメディア
東アジア型情報社会の可能性と問題 奥野卓司
インターネットの現在まで
今日の「情報社会」の状況
「情報社会」とは?
日本は情報社会か
アルビン・トフラーの「第三の波」
アメリカと日本の「第三の波」比較
東アジア型情報社会
モノ語り文化の国の情報化
インターネットとはどのようなメディアか 林紘一郎
インターネットの世界を俯瞰する
インフォミュニケーションの時代
サイバースペースの3つの特徴
集中から分散へ―ネットワークトポロジーの変化
ウェブサイトの発達
メディア産業と規制の類型
インターネットは平等か
II インターネットをめぐる法と自主規律
インターネットと人権をめぐる状況 松井修視
はじめに
インターネットの普及と社会的影響
インターネット上のさまざまな人権侵害と法規制の状況
インターネットの更なる利用と人権侵害の新たな可能性
違法・有害情報の規制―解決のためのバランシング
安心・安全なインターネット利用環境をめざして 桑子博行
-事業者自主規制の現状と課題
はじめに
ネット社会の環境変化と「光と影」
インターネット上の違法・有害情報対策
ネット上の権利侵害への取り組み
安心・安全なインターネット利用環境の整備に向けた動き
III インターネットとどうつきあっていくのか
インターネットの心理学 碓井真史
インターネット文化の不在
人間関係能力の低下
本当に親友は要らないの?
傷つきたくないけど、分かってほしい
ネットコミュニケーションの特徴
ネット集団自殺の心理
ネットコミュニケーションの可能性
ネットについての社会的コンセンサスを
インターネットと子ども・若い人びと 辻大介
新しい問題と、新しく見えるだけの問題
若年層のネット利用の概況
ネットコミュニケーションの特徴
「有害」サイトやコンテンツへの接続
ネット上での過激発言、誹謗中傷
学級(学校)裏サイト
ネット中毒、ケータイ依存
誰かと始終つながっていたい
「つながりの絶え間」の価値
グローバルな視点からインターネット上の差別を考える 中原美香
インターネットのさまざまな「場」
インターネット上の人権侵害の問題点
諸外国における人権侵害情報をめぐる判例
法整備とネットワーク構築を
「グーグル・ストリートビュー問題」とは何か 石田英敬
はじめに
「プライバシー侵害問題」
「四つのリスク」
拡がる人権侵害のリスク
情報社会の現段階