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2009.07.01
書籍・ビデオ案内
 
部落解放・人権研究所は創立40周年を記念して、近年その全貌を見渡すことが難しい部落史・部落問題の「今」を知るための全3巻シリーズを企画した。「前近代」「近代」「現代」のそれぞれの時代における重要なテーマを取り上げ、これまでの研究蓄積の整理を通じて研究の現段階と課題を明らかにし、未来への展望を拓く。第1巻に続く本巻は、近代国民国家と部落差別、近代社会における差別のありよう、そして大正デモクラシーおよび戦時体制のもとでの部落問題までカバーする。
悲田院長吏文書

部落史研究からの発信 第2巻 近代編

黒川みどり 編著
A5判 並製 300頁 3500円+税
2009年6月5日発行 ISBN978-4-7592-4051-1

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もくじ

刊行にあたって  寺木伸明

総論―近代部落史研究の現在(いま)  黒川みどり

1 近代国民国家の成立
 明治維新と賤民廃止令  上杉 聰
 自由民権運動と部落  石居人也
 近代天皇制と差別  ひろたまさき
 国民国家論と部落問題  今西 一
 部落の産業と労働  吉村智博
 地域社会と部落  吉田栄治郎

2 近代社会のなかの差別
 都市下層社会と差別  小林丈広
 近代アイヌ史  小川正人
 教育と部落差別  伊藤悦子
 宗教と部落  廣岡浄進
 部落改善運動と政策  本郷浩二

3 大正デモクラシーから戦時体制へ
 大正デモクラシーと部落問題  井岡康時
 全国水平社の創立と初期水平運動  関口 寛
 水平社運動の展開  守安敏司
 普選体制と無産運動  吉田文茂
 融和政策と融和運動  手島一雄
 部落女性と解放運動  鈴木裕子
 アジア・太平洋戦争期の部落問題  朝治 武