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2009.07.01
書籍・ビデオ案内
 
 部落解放・人権研究所は創立40周年を記念して、近年その全貌を見渡すことが難しい部落史・部落問題の「今」を知るための全3巻シリーズを企画した。「前近代」「近代」「現代」のそれぞれの時代における重要なテーマを取り上げ、これまでの研究蓄積の整理を通じて研究の現段階と課題を明らかにし、未来への展望を拓く。シリーズ完結編となる現代編は、戦後から現代に至る部落史研究の中心となる諸課題、新しい問題意識や切り口を含む戦後の部落問題研究から生まれてきた諸課題、さらに差別撤廃をめざして深化する種々の差別問題研究について、レビューする。
悲田院長吏文書

部落史研究からの発信 第3巻 現代編

友永健三・渡辺俊雄 編著
A5判 並製 269頁 3500円+税
2009年7月20日発行 ISBN978-4-7592-4052-8

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もくじ

刊行にあたって   寺木伸明

総論―現代の部落史研究の意義と課題   渡辺俊雄

1 戦後部落史研究の諸課題
 日本国憲法と部落問題    髙野眞澄
 占領政策と部落解放運動の再出発   渡辺俊雄
 部落解放運動の展開とその記録   竹森健二郎
 同和行政論   吉村智博
 同和教育、解放教育、人権教育   平沢安政
 『破戒』をめぐる百年   太田恭治
 高度経済成長と部落の生活実態   石元清英

2 戦後の部落問題研究と今後の課題
 部落(民)アイデンティティ   内田龍史
 部落の民俗伝承   中村水名子
 司法と部落問題   中村清二
 狭山事件   笠松明広
 戸籍制度と部落問題   佐藤文明
 部落実態調査概史   菱山謙二
 メディア社会の人権   西村寿子
 国際的視野からみた部落問題   友永健三

3 あらゆる差別撤廃に向けた発信
 在日朝鮮人と在日外国人   高野昭雄
 沖縄   戸邉秀明
 ハンセン病   宮前千雅子
 障害者   勝野有美
 ジェンダー   熊本理抄
 人種主義   竹沢泰子