現場での活動を通して学びを深める学習方法の一つに、サービス・ラーニングというものがある。プール学院大学で現在行っている近隣の小中学校での、主として中国にルーツを持つ子どもたちへのサービス・ラーニングの実践について報告する。地域と結びついたサービス・ラーニング活動は、大学が地域と出会い、地域の課題解決に協働して取り組むことで、学生の学びを深める有効な方法である。
幅広い活動のなかから、特に本学が位置する大阪府堺市泉北地域の中国帰国者コミュニティを背景とする地域特性のなかで現在進めている取り組みの一端を紹介して、現段階での成果と課題を整理することを目的とする。