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2007.05.28
書籍・ビデオ案内
 

部落解放研究173号(2006.12)

人権擁護法制の現状と課題
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徳島自衛官部落差別事件判決と今後の課題

大川 一夫

 徳島県自衛隊内部で生じた部落差別発言事件は、被害者の真に望んだ、差別発言に至る原因究明や加害者からの真摯な謝罪には至らず、 かえって加害者のその後の対応が、より被害者を傷つけるものとなった。

 そして、自衛隊はもとより、行政も解決に寄与しなかったため、 被害者は裁判を提起せざるを得なくなった。地裁、高裁と続いた裁判は、いずれも加害者の行為を一部不法行為と認定して、損害賠償を 命じたものの十分なものといえず、そこには司法の限界もあり、今後に課題を残した。