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2007.05.28
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部落解放研究174号(2007.2)

成人教育としての人権啓発
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人権学習における学習支援とチューターの役割
─人権教育と人権文化の二つの観点から─

渡邊 洋子

 本論では、現代日本の人権学習を、人権教育と人権文化の観点から捉え、﹁学習者主体の学習﹂に必要な支援の方向性とそこでの成人学習援助者(チューター)の役割を考察する。

 人権教育における学習モデルには、「教師主導型学習」「自己主導型学習」「自己決定・相互変革型学習」があるが、各々に独自の意義と学習支援上の課題がある。人権教育と不可分で相補的関係にある人権文化の形成力にはより注目すべきであり、ゆたかな人権文化を築くためには、二つの前提、四つの側面とその構成要素を重視する必要がある。