国連特別総会「女性2000年会議」とマイノリティ女性
―在日コリアン女性の視点から―
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九五年にひらかれた北京女性会議から五年、ニューヨークで国連特別総会「女性二〇〇〇年」会議がひらかれた。このふたつの会議に参加した一人として会議で話し合われたことを日常にどうつなげていくか、在日女性の地位向上をフェミニストとしてどう運動に結びつけていくかは私自身の切実な課題だ。その私見をまとめた。
‡@北京、ニューヨークでの会議の全体像をどうとらえているか‡A会議で採択された一二の戦略のなかで(どの項目も重要だが)この間の情勢をふまえ、いくつかをピックアップし在日女性の課題をまとめた‡B一二月にひらかれる日本軍性奴隷制を裁く民間法廷「女性国際戦犯法廷」の概要、の三点についてのべる。
「女性国際戦犯法廷」については、日本軍性奴隷制についての闘いが九〇年代の在日女性運動の歩みには欠かせないものであり、女性運動の確かな歩みと二一世紀への可能性を示しているので項目をもうけた。