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部落解放研究 140号掲載
執筆者一覧

野口 克海   園田女子大学、子ども教育広場代表
陸野 高俊   高知県佐賀町教育総合推進委員会
横田 章彦   貝塚市立第二中学校
矢津田 章彦 福岡県田川市立金川中学校
櫛田 幸子   北校区ふれあいルーム
畠山 眞悟   茨木市立三島中学校教頭
寺川 政司   まちづくり研究所
岸本 幸子   パブリックリソースセンター
西口  徹   朝日生命

編集後記

 本特集では「地域教育コミュニティづくり」に焦点をあてた。

 小中学校では2002年度、高等学校では2003年度から本各実施されることになる「総合的な学習」をメルクマールに、今さまざまな取り組みが試行錯誤のなかで生み出されつつある。現在、子どもたちを取り巻く過酷な状況は、マスコミを通じてもさまざまな形でほうじられている。だが一方では、それを打破する方向性が地域コミュニティづくりにあることを示す元気な取り組みが、全国のいろいろな所で少しずつ生まれ,顕在化しつつある。子どもたちを守る防壁は地域であり、子どもたちは地域の中で命を育て、子どもたちから地域は元気をもらうのである。

 そんななかで今回は大阪、福岡、高知から、それぞれの地域に根ざした取り組みを紹介していただいた。また、それぞれの取り組みを見渡したところで、学校と地域が結んで子どもを育てていくことの大切さに視点をあてて、野口克海さんに総論をまとめていただいた。今回取り組みを紹介していただいたそれぞれの地域は決して特別な条件があったからできたわけではない。どのような地域でも、地域性を活かして教育コミュニティづくりは可能であるということを読みとっていただければ、と思う。

 現在大阪では各地で「地域教育協議会」が続々と立ち上げられている。それが形だけに終わらず、本当に中身のあるものにしていくためにも、子どもの姿を中心に据えた各地の取り組みが今後ますます期待される。(N)