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障害や病気があっても、その人自身への正当な評価と支援、環境の工夫調整で、力を発揮できる。それは誰にとっても学び働き暮らしやすい環境づくりにつながる。「労働能力なし」と判定された人びとが適切に支援を得て、一般の職場で働く例も、多数蓄積されている。
日本では、障害者や病者を分離し、「無能力」「危険」「異常」とレッテルを貼って排除し、権利否定の上で「保護」してきた。しかし、「障害者」という特別な人がいるわけではなく、それぞれ異なる個性・異なるニーズをもつ人がいるだけである。
「バリアフリー」「ユニバーサル・デザイン」と巷でいわれるようになった。差別禁止法をもつ国が40カ国を超えている。様ざまな属性をもつ人びとが共存し、物理面・制度面・文化情報面・意識面の4つの障壁を除去しようとする世界的な流れがある。
障害者観とアプローチを根本的に転換する時機にきているのではないだろうか。