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「社会的責任投資」(SRI)とは何か。その歴史はどうなっていのか。また日本においてSRIを普及させるには、どのような点に注目すればよいのか。これらの問いに答えていくことが本稿の狙いだ。
2001年7月、麗澤大学企業倫理研究センターは、不特定多数の関係者による自由な使用を期待し、R-BEC001という社会責任投資基準を公表した。この投資基準こそ、実は右の3つの問いを徹底的に議論・検討した上での結論である。
ただし「これは日本だけにしか通用しない基準」ということではない。むしろ「文化相対主義」という問題を克服するため、SRIはこうした基準を積極的に取り入れなければならない、というのが我々の最も重要な主張である。
