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本稿はある同和推進校の中学生1年から3年までに対して行った質問紙調査をまとめたものである。この調査から、地区の子どもの進学意欲や学習意欲の抑制要因のひとつとして、ジェンダー意識の影響が明らかにされた。進学希望、学力実態、職業観、結婚観、また自己受容観に関する質問に対するそれぞれの回答を、地区・地区外比較のみならず、これに性別クロス集計を行うことにより、地区に固有なジェンダー意識が浮かびあがった。
また地区外男子を除く、地区男子・地区女子・地区外女子には、学力や学歴によって将来の進路選択の幅を広げるという意識をもつ子どもの割合が低いことが顕著に示された。つまり地区文化に規定されるジェンダー意識は、女子のみならず男子においても、学校で学んでいることが現在あるいは将来の生き方に結びつくものとして意識されていないと推察されるのである。
なお本号はその前半部分であり、後半は次号の掲載となる。