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部落解放研究 143号掲載
友寄 景方

近代の西浜とキリスト教(下)
―19世紀末、大阪基督教会の活動

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 プロテスタント・キリスト教である日本組合教会の大阪基督教会が、19世紀末、西浜においてキリスト教伝道をしていた史実と、西浜におけるキリスト教徒の存在については、本誌142号「近代の西浜とキリスト教(上)―19世紀末、大阪基督教会の活動」で指摘した。

 本稿では、この活動に対する西浜の人々の反応として、大阪基督教会が設けた講義所に対する「布団太鼓」による実力行為を伴った排斥運動について、また、この活動の中心人物となっていた広瀬源三郎が、おそらく、大倉組の皮革製造所での伝道活動を契機として、自己のキリスト教信仰に基づき、西浜での活動を行ったことを、史料に基づいて論証した。