本稿は、筆者が二〇〇一年七月から八月にかけて部落解放・人権研究所の原田伴彦記念基金の支援を受けて参加した、反差別国際運動(IMADR)のジュネーブ事務所でのインターンシップ報告である。
二〇〇一年の一大イベントとなった国連主催の反人種主義・差別撤廃世界会議(南アフリカ・ダーバン)に向けて、あらゆるNGOが事前の国連会議や委員会を通して個々のテーマを活発にアピールした昨年夏のジュネーブであったが、特にこの年大きな展開を見せた門地差別問題について注目した。
第五三会期国連人権小委員会、反人種主義・差別撤廃世界会議第三回準備会合、社会権規約委員会日本政府報告書審査から得た成果や今後の課題を含め報告する。