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部落解放研究 150号掲載
特集

成人学習・人権学習における参加型の可能性

上杉 孝實

 成人学習では、自己表現をまじえながら主体的に学習することが重視される。このことから、日本の社会教育においても、共同学習、生活懇談会、セミナー、生活史学習などの参加型学習が展開されてきた。

一方、企業研修等で、感受性訓練など心理的な技法がよく用いられてきた。人権学習においても、ゲームなども取り入れた手法が注目を集めている。学習を身近なものとし体験を活かしていくうえで、参加型学習は重要であるが、多様な方法を組み合わせる必要がある。

とくに人権学習などでは、社会と関連づけることや現実に触れることが欠かせない。この点で、同和教育の成果をふまえることが大切であり、地域における計画づくりや共同活動を通じての学習、教育への参画などが重要となる。