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部落解放研究 150号掲載
執筆者一覧

上杉 孝實(うえすぎ・たかみち)龍谷大学文学部教授

阿久澤麻理子(あくざわ・まりこ)姫路工業大学環境人間学部助教授

伊藤 悦子(いとう・えつこ)京都教育大学教育学部助教授

岡本 赳夫(おかもと・たけお)大阪府茨木市立養精中学校嘱託員

北崎 豊二(きたざき・とよじ)大阪経済大学人間科学部教授

藤井 寿一(ふじい・としかず)和歌山県田辺市役所企画部市史編さん室主査

山úア 高哉(やまざき・たかや)京都大学同和・人権問題委員会委員長

内田 龍史(うちだ・りゅうし)大阪市立大学大学院文学研究科後期博士課程


編集後記

 今号は、人権啓発、さらには広く人権学習・教育における「参加」の問題を取り上げた。人権文化を広く深く築いていくためには、ゲームやアクティビティなどへの参加とその場での意識変革にとどまらず、社会への参加という要素が不可欠ではないか、という問題提起である。

 巻頭の上杉論文は、日本での参加型による学習の歴史をあとづけ、今日の人権学習におけるその可能性を示す。阿久澤論文は、日本の人権教育の課題を参加およびエンパワメント・主体形成の側面から考察する。伊藤論文は、京都市民の参加による人権啓発を、歴史的経緯と意識調査結果を交えて紹介する。岡本論文は、学校支援に始まる住民の自主的活動を協働と人権の試みとして紹介する。

 個別論文は、北崎論文の三回にわたる連載の最終回、和歌山の屠畜場成立期について考察した藤井論文を掲載した。

 なお一四九号では誤字・脱字が多数あったことをお詫び申し上げる。ソーンベリー論文の三二頁上段後ろから七〜六行目「人種主義教育」は「反人種主義教育」、同頁下段一〇行目「standad para…」は「standard para…」、また山田さんの資料紹介の六七頁上段一九行目「差別是措置」は「差別是正措置」、八六頁上段一一〜一二行目「暗然をみだすおそれのある自体」は「安全をみだすおそれのある事態」に、それぞれ訂正させていただく。(K)