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部落解放研究 153号掲載
論文

開かれた学校づくりから地域教育コミュニティづくりへ
―地域とともに歩む北条中校区のとりくみ―

岩崎 泰司

 大阪府大東市の北条中校区では、「荒れ」の克服をおもに地域との連携の面からもすすめた。

  その取り組みのなかで、地域と協働して子どもたちを支援する体制を創ってきたこと、地域文化である北條太鼓を中心にフェスティバルを開くようになったことなどを通じて、北条中校区の「すこやかネット(大阪府の総合的教育力活性化事業)」である「ふれ愛教育協議会」の活動内容が創られた。そのことは、「学校・地域・家庭のトライアングルで地域に生きる子どもを育てよう」とのスローガンにつながった。

  また、この活動は地域に学校を開くことから「教育コミュニティ」につながり、その先に「人権のまちづくり」にもつながる内容をもつことになった。