部落マイノリティに対する忌避・差別に対する忌避・差別を軽減するためにはどのような方法が必要なのであろうか。
本論文では、忌避・差別を軽減させる方法の一つとして「人種・民族」に対する偏見解消に効果があるとされる「接触仮説」を手がかりとし、「接触」が部落マイノリティに対する忌避・差別の軽減をもたらすのかどうか、検討を行う。
その結果、「接触仮説」が部落問題においても有効であること、そしてその前提条件として、「日本社会」において、部落マイノリティの存在が積極的な意味合いでの顕在化すること、もう一方で、部落外マジョリティが「部落」という多様性を承認していくこと、これらが重要であることを確認する。
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