Home書籍・ビデオ案内 部落解放研究 もくじ > 本文
2004.02.24
書籍・ビデオ案内
 
部落解放研究 156号掲載
岡山の被差別部落とキリスト教
―19世紀後半から20世紀初頭、アメリカン・ボードと岡山基督教会の活動―

友寄 景方

 岡山の被差別部落である竹田村で、19世紀後半、プロテスタント・キリスト教の宣教団体アメリカン・ボードがキリスト教宣教活動を行っていた史実は、これまでの先行研究で明らかにされてきた。

 本稿では、その活動に携わっていたアメリカ人宣教師の手による、これまで未発表の報告書を用いる。

 報告書には、竹田村でどのような活動が展開されていたかが記されていた。そこから、キリスト教がその使信として持つ「兄弟愛の原理」が、被差別部落の人びとを引きつけた様子がうかがえるのである。