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2004.10.19
書籍・ビデオ案内
 
フリーターの「語り」からみた学校教育の課題

中村 清二

 被差別部落の若者を含む四〇名のフリーターの語りをもとに、学校教育の課題を分析した。

 第一は、困難を抱える子どもたちも視野に入れた学力保障やな集団作りなど、小中学校段階から課題は顕在していることである。

 第二は、高校の進路指導がこれまでの「出口時点」中心から、一年生から卒業後も含めた総合的な取り組み(いわいるキャリア教育や追指導など)に転換を迫られていることである。

 第三は、中卒者や高校中退者、学校斡旋に乗らなかった若者が「やり直し」のできる社会的仕組みづくりである。