部落解放・人権研究所が行った失業・フリーター状況にある若者に対する聞き取り調査から、彼女・彼らの就業意識には、ジェンダーが大きく影響を与えていることが明らかとなった。
彼女らの多くは、結婚を展望することによって就業へのアスピレーションが剥奪・冷却されていた。彼らの多くは、正社員になり、家族を養ってこそ「一人前」という認識から、安定した正社員を志望するものの、そうした仕事が少ない状況において立ちすくんでいた。
その背景にあるのは、家庭背景の困難に伴う低学力・不登校・低学歴など、彼女・彼らをとりまく不利な条件である。
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