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2005.07.12
書籍・ビデオ案内
 
皮革の流通
─福岡藩の皮革大坂廻送を中心として─

上田 武司

 江戸時代の物流にとって、瀬戸内海は非常に重要な航路であった。西日本各地から渡辺村に運ばれた皮革は、そのほとんどが瀬戸内海を通って運ばれた。福岡藩も牛馬皮革の売り捌きのためここを通って大坂に廻送し、渡辺村の皮革商人と取引をしていた。

 その様子は、同藩御仕組革会所手代左平の万延元年時の「登坂日記」によって知ることができる。そこには、渡辺村を中心とする商談の舞台や廻送された皮革の流通、同村皮革問屋の果たした役割など、大坂での皮革をめぐる取引の実態が記録されている。