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2006.02.23
書籍・ビデオ案内
 
執筆者・翻訳者一覧
北口 末広 (きたぐち・すえひろ)近畿大学人権問題研究所教授

内田 博文 (うちだ・ひろふみ)九州大学大学院法学研究院教授

横田 耕一 (よこた・こういち)流通経済大学法学部教授、九州大学名誉教授

高久 智広 (たかく・ともひろ)神戸市立博物館学芸員

アニー・カ リル UNESCO人権・反差別部門顧問(二〇〇四年現在)

中原 美香 (なかはら・みか)インターネット上の差別に反対する国際ネットワーク(INDI)代表

太田 貴子(おおた・たかこ)

窪   誠 (くぼ・まこと)大阪産業大学経済学部教授

青木  保(あおき・たもつ)文化人類学者

樋口 明彦 (ひぐち・あきひこ)大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程

朝治  武(あさじ・たけし)

編集後記
 従来は二月号に掲載の啓発特集を今年度は一〇月号に移して、今号は運動・理論特集とし、最近の差別事件の実態を整理、差別に対する闘いとしての糾弾の意義について法的見地から改めて検討する。

 北口論文は最近の差別事件の動向について、取り組み中の重大事件を引きながらその特徴を整理するとともに、差別を強化する思想が受け入れられる社会的背景についても指摘する。内田論文は「法務省見解」を批判しつつ、差別糾弾の意義について、正当行為論・正当防衛論を深化させることで新たな法的評価を試みる。また、糾弾の法的意義を擁護して松阪商業高校教員差別事件の控訴審に提出された横田意見書を、資料として掲載した。

 この他、当研究所長吏文書研究会中間報告として、近世後期の天王寺長吏林家の家督相続をめぐる争議について詳述する高久論文の前半、ネット上の人種主義・排外主義と闘う各国の国際協力についてのカリル論文の後半(前半は前号掲載)、また、子どもを見える存在にする奮闘を通じて、少数者にも暮らしやすい地域づくりをめざす茨木市立郡山小学校の実践に関する太田報告、フランスにおける差別撤廃のための新たな機関の取り組みに関する窪報告を掲載した。 (K)