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■当研究所が編集・発行する出版物、研究紀要、人権啓発教材、英語書および各種ニュースレターなど。
高久 智広
林家では、一八世紀後半に六代長吏善十郎の跡式相続をめぐって、手下娘から善十郎女房となった「さき」、善助の伯母「かち」が七代善助を相手取り訴訟を起こしており、前稿では特に「さき」の訴訟について検討した。
本稿では続いて「かち」の跡式分割要求について検討し、京都悲田院から聟養子に入った橘屋藤兵衛倅嘉助が長吏としての地位を確立していく過程を追う。