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■当研究所が編集・発行する出版物、研究紀要、人権啓発教材、英語書および各種ニュースレターなど。
部落解放研究170号(2006.06)
立田 慶裕
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近年、知識や技能の習得を中心にした学力ではなく、学習の意欲から実際的な行為までを含む広く深い能力の集合体として、人の根源的特性に基づくキー・コンピテンシーという概念が提案された。
この力の習得は、個人の幸福と社会の持続的発展という、ともすれば矛盾するような目的の達成を目指すものである。
PISAを含む国際リテラシー調査の基底となるこの概念は、多くの国が参加した国際的な理論的研究の事業から生まれてきた。本稿では、その事業の概要とこの概念が日本の学力論のなかでどのような意義を持つかを考える。