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2006.06.15
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部落解放研究170号(2006.06)

学力問題をめぐる国際動向
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執筆者一覧
立田 慶裕 (たつた・よしひろ) 国立教育政策研究所総括研究官
志水 宏吉 (しみず・こうきち) 大阪大学大学院人間科学研究科教授
上杉  聰 (うえすぎ・さとし)
金子 匡良 (かねこ・まさよし) 法政大学非常勤講師
伊藤 勝彦 (いとう・かつひこ) 全国隣保館連絡協議会事務局補佐
亀山 俊朗 (かめやま・としろう) 大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程
堀  薫夫 (ほり・しげお) 大阪教育大学教育学部教授
松井  章 (まつい・あきら) 奈良文化財研究所埋蔵文化財センター上席研究員/
環境考古学研究室室長
編集後記
 今教育特集号は、前号で紹介したOECDによるPISA調査結果等を根拠として日本の子どもの学力低下を憂慮する議論を受けて、学力の評価尺度に関する国際的な議論、学力の階層間格差克服の取り組みに関する動向を紹介する。

 立田論文は、OECDにおけるDeSeCoプロジェクトが学際的な議論を経て抽出した世界共通の能力としての「キー・コンピテンシー」について、課題も含め詳細に紹介する。志水論文は、「第三の道」「ニューレフト」を標榜するイギリス労働党のもと、自由競争と「効果のある学校」論を基礎に展開され、一定の成果を上げる教育政策の動向を紹介する。

 個別論文では、網野善彦氏の中世史における「穢れ」論と部落差別、天皇制と部落差別に関する議論を批判的に検討する上杉論文、各方面から「批判」を受けた鳥取県の人権救済条例について、その意義を積極的に評価する立場から、類似の法案および条例と比較検討する金子論文を掲載した。

 その他に、全国隣保館連絡協議会が〇四年度に実施した隣保館調査結果に関する伊藤報告、研究動向を概観する試みの第一弾として亀山レビューを掲載した。

 なお、前(一六九)号の高久論文(下)の四三頁・下段六行目「長吏・子鶫頭」は「長吏・小鶇頭」、四六頁・下段一一?一二行目「勘右衛門の兄鶇」は「勘右衛門の甥鶇」に、それぞれ訂正させていただく。 (K)