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2006.05.19
書籍・ビデオ案内
 
「今はもう部落差別はなくなったのでしょう?」という素朴な疑問に答えようと汗を流した事ありませんか?差別には見えるもの(実態的差別)と見えないもの(心理的差別)とがあります。同和地区の外で再生産される偏見・差別と忌避する気持ちという今日的な問題について、ドラマで提起し、解決の道筋を考えあうビデオです。
今でも部落差別はあるのですか?
マイナスイメージの刷りこみ
部落解放・人権研究所 人啓発ビデオ製作委員会
2005年作品 VHSカラー38分(字幕入り) 35,000円+税
解説書付き B5判 74ページ

注文書(PDF)

 2002年3月末で同和対策事業に関する特別法が失効し、一般施策の中で同和問題の解決を図る時代になった。一方、同和地区の環境改善により差別現象が見えにくくなったことと、特別措置法失効のイメージが結びついて「差別がなくなっているのではないか」という誤解を招いているようだ。部落差別は、誰から伝えられ、どういうふうに伝播していくか?部落差別を温存してきた社会システムとそれを支えてきたサイクルを考えあう問題提起ビデオ作品。
 また「解説書」では、記入シートを活用しながら、自分自身の人権課題と結びつけて差別・偏見に気づくように工夫している。

ドラマ部 ■ドラマ構成による問題提起

絵本作家の卵、秋江は、同和問題をテーマにした子ども用の絵本作りを依頼された。

なぜか気乗りしなくて憂鬱な気分の中、プロだからとシブシブ勉強することとなった。

多くの人と出会い、話しを聞くうちに「アッ、あれが差別だったとは!」。一旦、差別に気づくと驚くほどたくさんの差別があることに気づく。

描こうとした「かるがも親子の姿は私自身だった」と秋江は痛感しながら、部落差別は社会問題であると同時に私(個人)の課題であることに次第に目覚めていく・・・。

所要時間●ドラマ部/約25分

「ぶ、部落問題!」
「何ひっかかているの?」
「部落の人と結婚すれば、家族はもちろん親戚までも部落だとみなされるからって・・・」
「別のテーマの仕事はありませんか?」

解説部 ドラマ再現と市民意識調査データから解説

「今でも部落差別はあるのですか?」と問いかけられたら、同和地区の生活のさまざまな面で改善が必要な課題は残されているし、日本社会に根強く残っていると答えるだろう。

しかし、同和地区への偏見から生み出されるものだけが差別ではなく、現代の部落差別は「触らぬ神に崇リなし」というような「避けるという忌避意識」のなかにあるのではないだろうか?

 市民意識調萱や多くの報道記事などを参照しながら、今、もっとも緊急の問題は何であるのかについて問題提起し、解説する。

所要時間●解脱部/約13分