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2007.10.25
書籍・ビデオ案内
 
何気なく悪気なく、また自分にとって都合が良いからといって、結果、人を貶め、苦しめてしまう「落とし穴」。
「知らない」「見えない」「考えない」から生み出される、誰もが陥りやすい落とし穴だからこそ、偏見や差別、人権侵害について正しく知り、話しあい、学びあうことが大切です。
そして、人権感覚のアンテナを張り、私たちの日常生活における意識と行動を見直してみましょう。

人権感覚のアンテナって?
~人権侵害・差別が見えてくる~

部落解放・人権研究所 人啓発ビデオ製作委員会
2006年作品 VHSカラー39分(字幕入り) 35,000円+税
解説書付き B5判 66ページ

注文書(PDF)

これまで行われてきた幾多の人権教育・啓発の取り組みによって、多くの人が「差別はいけない」ということを知っている時代になりました。しかし、人権侵害・差別なんて自分と関係ないし、人権侵害・差別をしているとも、受けているとも考えていない人たちは、多く存在しています。
このビデオには、偏見、差別、人権侵害に対するさまざまな意識や行動が描かれています。見えなかった人権侵害・差別に気づくためにドラマ部を視聴した後、解説書の「シート」をご活用いただき、グループ討議を進めてください。
ドラマをもとに話し合い、日常の意識や行動を見直すことで、自らの人権感覚のアンテナに気づいていただければ、と思います。それが、人権が尊重される社会づくりのための第一歩になるのだと思います。

ドラマ部■ドラマによる問題提起

毎日、仕事に追われている深津理絵(化粧品会社勤務)が、人権啓発担当者として配属されました。

「差別がいけないなんて当たり前」と思っていた深津は、さまざまな人権侵害・差別が起きていることに驚きます。

そして、人権について考えていくにつれ、かつて「セクハラされる深津にも問題がある」という周囲の言葉に傷ついた体験を振り返ります。

やがて、関心を持って考えなければ人権侵害・差別はなかなか見えてこないという社会の無関心の落とし穴に気づいていきます。

所要時間● ドラマ部/約27分

「ぶ、部落問題!」
「何ひっかかているの?」
「部落の人と結婚すれば、家族はもちろん親戚までも部落だとみなされるからって・・・」
「別のテーマの仕事はありませんか?」

解説部■ドラマを再現し、意識や行動を考える

人権侵害・差別を受けている人たちは、悪気ない周囲の行為や「いじめられるのはテキパキしないから」といった原因を被害者に求める言葉によって二重に苦しむことがあります(犠牲者非難)。

意図的でなくても人権侵害や差別の加害者になりうる構造。どうすれば、解決の糸口がみつかるのでしょうか?

これまで知らなかったことを知ろう、これまで見えなかったものを見よう、これまで考えなかったものを考えようと、人権感覚のアンテナを張り巡らせることで、人と人が豊かに繋がっていくことを考えます。

所要時間 ●解説部/約12分